木更津での戦いを終えたユウトたちは、房総の鬼から得た異次元技術の情報を解析していた。その技術は、量子テレポーテーションを応用したものであり、時空を超えた移動や物質の転送を可能にするものだった。

「量子テレポーテーション…！そんなことが、本当に可能なのか…！」

　アスカが驚きの声を上げた。

「理論上は可能ですが、実現には膨大なエネルギーと高度な技術が必要です」

　八千代が答えた。

「しかし、房総の鬼は、それを実現させていた…」

　ユウトが呟くと、秀吉が言った。

「房総の鬼は、異次元から得た技術を悪用し、世界を混乱させようとしていたのでしょう」

　その時、秀吉と義宣の体が、突然、光を放ち始めた。

「何だ…！これは…！」

　義宣が驚きの声を上げると、秀吉が答えた。

「これは…！量子テレポーテーションの反応…！」

　二人の体は、光に包まれ、徐々に姿が消えていった。

「秀吉様！義宣様！」

　ユウトたちが叫ぶ中、二人は完全に姿を消した。

「一体、どこへ…！」

　アスカが不安そうに呟いた。

「恐らく、二人は、量子テレポーテーションによって、別の時代や場所へ飛ばされたのでしょう」

　八千代が答えた。

「別の時代…！まさか、戦国時代…！」

　ユウトは、二人が元の時代へ戻ってしまったのではないかと考えた。

　一方、ユウトは東京に残った。

　東京の戦い

　東京の街は、異次元技術の影響で、大きく変貌していた。高層ビルが立ち並ぶ未来都市のような光景の中に、異形の兵器や生物が徘徊していた。

「ここが、東京…」

　ユウトは、変わり果てた街の姿に、言葉を失った。

　その時、ユウトの目の前に、かつての親友、シンイチが現れた。

「ユウト…！久しぶりだな…！」

　シンイチは、冷たい笑みを浮かべた。

「シンイチ…！貴様、一体何を…！」

　ユウトが叫ぶと、シンイチは答えた。

「私は、東京国将軍のしもべとなった。この力があれば、世界を支配できる」

「貴様…！そんなことを…！」

　ユウトは、刀を手に、シンイチに斬りかかった。

　二人の戦いは、激しさを極めた。ユウトは、シンイチの攻撃をかわしながら、反撃の機会を伺った。

　しかし、シンイチは、異次元技術によって強化されており、ユウトの攻撃は、なかなか通用しない。

　その時、シンイチが、ユウトに向かって、強力なエネルギー波を放った。

「くっ…！」

　ユウトは、エネルギー波を避けきれず、吹き飛ばされた。

「ユウト…！貴様の力は、ここまでだ…！」

　シンイチは、ユウトに近づき、刀を振り上げた。

　その時、ユウトの脳裏に、秀吉と義宣の言葉が蘇った。

「諦めるな、ユウト！お前には、まだ、仲間がいる！」

　ユウトは、立ち上がり、刀を構えた。

「シンイチ…！貴様の野望は、ここで終わらせる！」

　ユウトは、刀にエネルギーを集中させ、シンイチに斬りかかった。

　ユウトの刀が、シンイチの体を切り裂くと、シンイチは、光を放ち、消滅した。

「シンイチ…」

　ユウトは、消えゆく親友の姿を見つめながら、呟いた。

　戦国時代の秀吉と義宣

　一方、戦国時代に飛ばされた秀吉と義宣は、織田信長の軍勢と出会い、共に戦うことになった。

「これは…！まさか、戦国時代…！」

　義宣は、目の前に広がる光景に、驚きの声を上げた。

「恐らく、量子テレポーテーションの影響でしょう」

　秀吉は、冷静に答えた。

　二人は、現代の知識と技術を駆使し、織田軍を勝利に導いた。

「秀吉様！義宣様！あなたたちのおかげで、我々は勝利することができました！」

　織田信長は、二人を称賛した。

「いえ、私たちは、当然のことをしたまでです」

秀吉は、謙遜して答えた。

「しかし、あなたたちの力は、我々にとって、大きな助けとなります。どうか、これからも、我々と共に戦ってください」

　織田信長は、二人を仲間に誘った。

「承知いたしました」

　秀吉は、頷いた。

　こうして、秀吉と義宣は、戦国時代で、新たな戦いを始めることになった。

　現代のユウト

　一方、現代のユウトは、東京国将軍との戦いに備え、仲間たちと共に、異次元技術の解析を進めていた。

「この技術を、完全に解析できれば、東京国将軍の野望を阻止できるはずです」

　八千代は、真剣な表情で言った。

「しかし、時間がない…！東京国将軍は、刻一刻と力を増している…！」

　アスカが焦りの声を上げた。

「諦めるな、アスカ。私たちには、まだ、希望がある」

　ユウトは、仲間たちを励ました。

「必ず、東京国将軍を倒し、この世界を守る！」

　ユウトは、力強く誓った。

　今後の展開

　ユウトたちは、異次元技術の解析を進め、東京国将軍との最終決戦に挑む。一方、秀吉と義宣は、戦国時代で、織田信長と共に、天下統一を目指す。二つの時代を舞台に、ユウトたちの戦いが、再び始まる。