愚才な武人と天才娘達 未来編

不自由な新自由主義の反乱児

第六章、日本でのトラブルと衛星破壊工作

アメリカの農作物攻撃が終わり一旦日本のユニオンに帰ってきました。日本には義理の兄のコウジやエリカもヨーロッパから帰ってきました。日本では物価の乱高下の事と東ヨーロッパでの紛争再会がもっぱらのニュースです。日本の治安も更に悪く成り警察官の不正もどんどん増えて来て、完全にアメリカ化してる様子がニュースでも

伺えます。一方でネットニュースも大荒れに荒れています。新しい政党が次々に立ち上がり、借金返済しない党、テレビと新聞ぶっ壊す党、八百万神党、全員悪人党どう見ても正気とは思えない様相に変わってきました。

ユニオンは会員制の食品流通を始めたようです。

主に一カ月ごとの平均価格で販売価格を固定で販売する。生活保護の方や障碍者の

人には一割引き価格で販売する。また失業者で車の免許を持つ方にはトラック免許を取るサポートをしてユニオンの流通に就職して貰う等、公易制を考えた企業を

展開してるようです。ヒロは自分が起こした犯罪的作戦の罪滅ぼしなのか?と

感じました。まるでマッチポンプです。ユニオン内のスーパーは関連企業の

従業員やメンバーには割引価格で販売します。プラチナ会員カードが配られて

居ます。日本ユニオンに帰って来たのはユリ、春花、美樹とヒロで、

溜矢と真矢とシュウは矢早に帰りました。

今日の夕食は桜タイの刺身、鰆の刺身、牛すじ肉とジャガイモの肉じゃが。

牛肉と豆腐の火鍋です。

火鍋は ごま油、赤唐辛子、花椒、生姜、にんにく、豆板醤、鶏がらスープの素、

オイスターソース等で味付けします。春花は火鍋が好みの様です。

春花が火鍋を食べながら【麦さん燃やして虫さん沢山死んだかな?】と言う。

【どうだかな?農薬まき散らしてる畑だろうから虫さん居なかったかもな】と言う。

【春花、逆に一年土を休ませる事で新たな微生物や虫が来年育つかもよ】とユリが

言うと【ユリ先生、地球人の事を解って無いな、恐らく二期作で別の野菜か花をを

作るか、長粒米でも作るさ。奴ら強欲が服着て歩いてる連中だ】とヒロが言う。

【ヒロも時々強欲ジジイに成ってグラフ見てる】と春花がチクる。

【春花、それはお前の牛肉代金稼ぐためだお前が牛から鳥さんに変えてくれたら

ウチの生活は大分楽に成る】とヒロが言う。

【お店で値段見たら魚さんの方がグラム当たり高かった、ヒロが魚さん止めろ】と

春花が言う。どちらも強欲らしい。【ユリ、機械とプログラム沢山知りたい、

色々教えて欲しい】と春花が言うと【ここに居る間教えてあげる。貴女が地球の機械の女王に成るのでも機会に支配されてはダメよ。貴女の心で機械と繋がるの】と

ユリが言う。ヒロは少し心配であった。

そんな時インペリアルのミカコから電話が入って来た。【もしもし、兄様、何度も

小田さんから電話入って居ない。こっちに何度も電話有るから困ってるの】とミカコが言う。【出る義理は無い、俺が何で糞警察と付き合わ無いといかんのだ。

逆に去年のお礼にお歳暮ぐらいよこせと言っとけ】とヒロが言う

【こっちも、色々お世話に成ってるのよ。それに今回もアメリカのFBIの残党が

絡んでるかも知れないのよ】とミカコが言う。

それなら正式にユニオンの本部にIⅭPOを通じて依頼してこい】と言うと。

【それが無理なの、インターポールの総長が今日本人の中谷さんなんだけど、

その人の反対勢力は今の警察庁長官の岸口氏なのしかも中谷さんが行方不明

らしいのよ】と言う。【ミカコ、お前には世話に成ってるが残念ながら俺は小田に

そこまでの恩も無い。俺のメリットをちゃんとそろえてお願いしに来いと伝えろ】と言うと【ヒロ君どうしたの、なんか面白そうな話?ヒロ君がそんな渋い顔するときは大抵面白そうな話よね】とユリが言うと【象さん食べるのか?特別な牛さんか?

まさかまたエッチな事か】と春花が言う。【春花、お前の中で俺はどう見えてるんだ?父親として接したつもりだけど】と言うと【きっとヒロ君の行動が実験動物と

して興味深いのよ、ヒロ君は面白いでしょ春花】とユリが言う。【お前らの方が余程

変態だろ何でおれの周りの女はこうなるんだ。悪いのは政治家か、世界情勢なのか】と言うと、皆がヒロを見る。どうやらヒロが悪いらしい。

【兄さん、同じ男として何とか言ってくれ。俺一人じゃ分が悪いだろ。

頼むよ兄さん】と言うと【私は科学者だからね、非論理的な事は解らないんだ。

その代わり科学部が面白い研究をしてるから今度試しに使って見てくれ】と言う。

翌朝朝の修行を終え、朝食を取ってると、今度は警察庁の小田から電話が掛かって

来た。電話に出て小田に【小田さんミカコには断ったはずだけど、ひっこいんじゃないか?】と言う。【ヒロさんお願いします。話だけでも聞いてください】と言う。

ヒロはため息を付き。【期待するなよ、装備だって勝手に使うと、おっかないリーダが居るんだから使えないからなと】と言い、話だけでも聞くことにした。

昼過ぎにいつかの新橋の鳥森通りのコメダに行った。そこにはミカコも待っていた。コーヒーを頼み、注文を待つ間【ミカコ引き受けた訳じゃ無いからな。お前隼、人から高級官僚に乗り換えたのか?】と言うと【そんなんじゃ無いわよ、ウチの女の子が

お世話に成ったし、情報交換でお互い助け合ってるから断れない。しかも銀座の治安にも関わる事かも知れないの】と言う。【俺への報酬は何だ?まさか公費で機密捜査なんか出来ないだろ、別班や公安でもない限り】と言う。

ミカコが小さな声で【マッカランのインペリアルⅯ】と言う。ヒロは【嘘つけ、

そんなボトル出て来るはずが無い偽物に決まってる】と言うと【証明書突き】と

言う。2010年に世界に1750本しかないため、簡単には見つからないかもしれない。レアもので、2年間かけて7つのシェリーたるを厳選し、25~75年物の

珍しい原酒を調合した。作られた当時でも4500ドル203Ⅰ年の今は2万ドルいや3万ドルはするだろう1ドル430円として2790万円には成る計算の品だ。【ミカコ、ガセだったら詐欺で訴えるからな】と言う。【偽物だったら兄様と寝て

あげても良いわよ】と言うと【それは断る、そんな恐ろしい術式には乗れん。人生を

台無しにしそうだ。俺は任務で死ぬ以外は平穏な人生を歩みたい】と言う。

ヒロの判断は正しい。女から近づいてくるのは殆どハー二―トラップだ。

【所で小田さんどんな話だ。そのインターポールの中谷を探せってのか?】と聞くと。それも出来ればお願いしたいのですが、それよりその娘さんのボディーガードををお願いしたいのです。】と小田が言う【それなら、それこそ警察がすれば良いのではないのか?Spや屈強な機動隊員もいるだろ】と言うと小田が渋い顔を見せる。【小田さん、そこまで警察は追い込まれてるのか。去年掃除を手伝ってやったのに。

あれは個人的な復習では在ったが】と言うと【情けない話ですが日本の警察は

終わってると言えるほど腐敗して居ます。市民には厳しく取り締まりますが、

政治がらみやヤバい事件には腰砕けの上、特に公安関連や政治がらみは組織自体が

汚い政治家に支配されて居ます】と小田が言う【まるで中国や東側の国の様だな。

まあ西も東も上が腐れば同じと言う事だ。まだ中国が腐敗や汚職に対しては

しっかりしてるかもな。大分以前に中国でもインターポールの総長が行方不明に

成ったけどな。因果な商売だな】と言う。

ヒロは春花に電話して【春花、特別任務だある女の子を守って欲しい大学生の女の子だ、念の為、防弾用のスプリングコートとミニレーザーと虫を何匹か持って行け。

【報酬はいつもの奴か?春花いつもの2倍欲しい】と言う。いつもの奴とはジュンの店のお食事券だ。いつもの倍とは約20万分の食事券だ。ユニオンの任務はユニオンからコミッションが出る。それをヒトミが管理して春花に月ごとのお小遣いと、なにかあった時の為カードを持たせてる。小田から電話をして貰いその娘と春花達と大学のキャンパスで合流することに成った。場所は茗荷谷のお茶の水大学です。駅で春花を待ってると美樹も付いて来てる。ヒロは【美樹、お前まで付いて来るとは

思わなかったがどうしてだ?】と言うと【先生と春花コンビじゃ心配だからk4の

チケットで手を打ったげる】と言う。【何だk4ってのは】と聞くと

【先生、k4を知らないと潜りよ。韓国のボーカルグループでもの凄く歌が上手なの。今度大阪でコンサートツアーがあって、旅費とリッツカールトンホテルの宿泊付きで旅行会社から。売り出してるからそれで手を打ってあげる】と言う。

要は単体のチケットが売り切れてるから高額な旅行付きのチケット買ってくれ、

このエロ親父と言ってるのである。恐ろしい娘に育ててしまったとヒロは後悔した。

とわいえ、事件を解決してマッカランのインペリアルⅯは手に入れたい。

普通に市場に出回ってる物ではない。売ると言うより持ってるだけで

ウイスキーファンの中では貴族扱いされる。功名心と下世話な俗物根性だ。

恥ずかしい事である。ウイスキーをコレクションしてる人間の中には樽買いと言ってボトラーズやメーカーにバレルごと買い占める値上げを狙って買う、利益か俗物根性か解らない迷惑千番なアホが多くいる様だが今回のヒロはそれと何も変わらない。

愚かな事で有る。お茶の水大学に入り国際交流センターのカフェで

待ち合わせた。名前をミサコと言い。普通っぽい清楚な女子大生と言う感じの女の子だ。お嬢様大学だからもっとお嬢様主張の女の子かと思ったが、国立大学だし、

逆にそれが上品な昔からの名家のお嬢様なのかとヒロは感じた。

【小田さんから君の警護を頼まれたヒロ斎藤、別名中国人労働者のリャンだ。

こっちは帰化人の新人類春花、別名おバカな天才お子ちゃまだ、こっちが将来の

なんちゃって韓国ドラマの女王で実は海賊の当主の美樹だ。宜しくな】と言う。

ミサコは混乱したようだ。【どうして私を皆さんが護衛されるのですか?】と言う【君のお父さんが行方不明なのは聞いてるね。念のためだ。そんなに心配は

要らないし君のガードは主にこのお子ちゃまがやる】と言うと

【春花お子ちゃま違う。大学何個も一昨年合格した。ユニオンでも銀座でも働いた】と言う。自己主張が強く成って行く。【解った、お子ちゃま顔の大人だ。

兎に角、彼女を守るのが任務だ念のため虫をつけて置くから事件が解決するまで二人で一緒に生活して欲しい君の住まいはこの近くか?】と聞く。

【はい、近くのワンルームマンションです。でもそこまでする必要が有るのでしょうか?父は立場上何か有る可能性を母に言って居たようですが、私まで狙って何の得が有るのでしょう】と聞く【大人の汚い世界の話だからな、あまり話したく無いのだけど。君のお父さんが行方不明と言う事は不都合な事を知って、そのデーターを何処かに隠してると言う事だ。もしお父さんが仮に亡くなっても、それが有る限り敵は

安心して眠れない。解かるかな?】と聞く【私そんな何にも知りませんし何も渡されてません。母は海外ですし、母も恐らく知りません】と言う。【まあそんな所だろ。君に危険な物を持たせる訳が無いが相手はそうは思わない。悪人と言う奴らは自分がやってる悪知恵や心理を他の善人もやってると思い込んでる。証拠はお父さんだけが知ってる場所に隠してるだろう。ある岩ホントに信用できる人間で家族以外の何人かにコピーして預けてる。悪人は家族ぐらいしか信用できる人間が居ないからな。仲間でさえ直に利益の為に裏切ったり逆に敵も利益の為に仲良く

成ったり。それが汚い大人の世界だ】と言う【私は誰とも連む事は有りませんし逆に

憎んだり啀み合う事も有りません。ネットでそんなのやってるの見てバカらしく

思って居ます】と言う。【見た目と違ってクールなんだな。まあいいそこで面倒だが当分の間、ここから電車で40分ほどの所ユニオンの俺の家から大学に通って欲しい安全の為と悪いがこのマンションをおとりの一つとして使う。何か有れば警察に弁償させる。貴重品だけ持って春花と一緒に学校が終わったら移動してくれ。春花と美樹は中谷さんの事で何か解かる事は無いか彼女から聞いてみてくれ。彼女のマンションに行ったとき虫を仕掛けるのを忘れるな】と言う。【先生はサボるの?】と美樹が

言うので【ドアホ俺は地道に足を使ってはぐれ刑事純情派だ】と言う

【そんな事言って家事サボる気でしょう】と美樹が言うので

カードを渡して【寿司の出前でもウーバーイーツでも頼め、なるべく帰る様にする。お前らに変に無駄使いされても困るからな】と言う。今回は警察庁長官の岸口の周辺の怪しい側近には小田に虫を仕掛けさせ。ミカコが見張る。ヒロは蛇の道は蛇で新宿当たりの蛆虫への聞き込みと自ら目立ち囮捜査。ヒロはまず、昨年公安部のエスを

やってた男を探した。元Y組関係者を辿れば直ぐに解った。奴の溜まり場に出向き

探すとすぐに見つかる。奴の周辺は大体警察の犬か逆に犯罪集団に加担してるか

どちらかだ。だから情報が両者に行きわたる。まさに全員悪人である。

その男を見つけ【よっ久しぶりだな。一年ぶりぐらいか。無事でよかったな】と

言う。奴は真っ青な顔して。冗談じゃ有りませんもう私に近付かないで下さい。

先生に関わったら命がいくら有っても足りません。お願いします】と言う。

【そんなに嫌うな今回は話を聞くだけだ警察庁長官の岸口周辺と絡んでるごろつきを知らないか。有用な情報には警察から報酬が出る。俺がその繋ぎだ。公に出来ない

捜査だからな。情報だけで良いそれが成果に繋がれば1000万は出る俺は終電前

23時位まで2丁目のエスで飲んでる。俺の電話番号知ってるだろ。電話で呼びだしてくれても良い】と言い一万円を伝言代金で手渡した。【私は知りませんけど、それらしいのに聞いてみます】と言う。男は自分は危険に巻き込まれず成果が有れば半分金をせしめる積りなのだ。そお言う輩ばかりである。ヒロは既に気分はヤッサンに

成り、二丁目のゲイバー、エスに行った時間は8時過ぎである。【あらヒロちゃん

何よご無沙汰して何処のブスと浮気してたのよ。結局アタシの所に帰って来たのね】と言う【ママ久しぶり、結局ママ以上のイイ女は中々居ないからな。因みに今日の

俺ははぐれ刑事のヤッサンだ】と言う【まあ良いわねグレンフィデックのロックで

良いかしら?】と言うと【今日は水割りの気分なんだ。この後事件が有るかも

知れないからな。ままも一杯好きな物飲んでくれ】と言う。【今日はだし巻きが有るんだけど食べる?】とママが言うと【頂くよ、ママの出汁巻きは最高だからな】と

言う水割りをチビチビ飲み、出汁巻きを食べながら新宿界隈の裏の話を聞く。

裏の世界は完全に多国籍軍でタイ人中国人、日本人の半グレ、トクリュウ、元ヤクザ

日本社会より共存してる。日本の司法や警察がどれだけアンポンタンか理解出来る。

いくら取り締まろうと、社会が腐ってっれば犯罪者の方が結託して生きる術を

見つけて行く。逆に警察内部で勢力争いしてしかも犯罪者と結託したりしてるのだから、驚きである。そんな時間を過ごしてると電話が掛かって来た。隣でカラオケを

客が歌ってるので外で電話を受けて近くの裏路地で15分後に待ち合わせすることに成った。代金をチェックしてチップも含めて【ママお釣りは良いよ。、また来るよ】と言う【もう他の女に浮気しちゃダメよ】とママが言う。その裏路地に行くと

いかにもヤツレタ、ヤクザと思しき男が居た。案内されて付いて行くと、多国籍軍と思しき集団が待ち構えてた。ヒロは備えてた小型のビームサーベル袖に隠して両手に持つ。出力を上げれば警棒位のビームサーベルやビーム銃の様に相手に細いレーザー光線を当てる事が出来る。先日コウジがお試しで作った武器のテスト使用で有る。

数人がナイフを出して、【何を探ってる、誰の指図だと聞く】【ドアホ喋ってる前に

俺を掴まえて見ろ】と誘います。一人が【何か持ってるぞ気を付けろ】と言うと。

細いナイロン製のテグスのような物をヒロの腕に絡めます。【良いのも持ってる

つもりだろうが俺には無駄】と言い、腕ご引っ張って相手を崩しテグスをサーベルで切り落とすと反動で相手が倒れます。レーザービームを相手の足を狙い照射すると

ズボンに穴が開き相手が太腿を抑えます。【中々良いだろ、これを目に当てると失明する。武器を捨てて地面に伏せろボケ。動いたら殺すぞ。最大出力にすれば一瞬で

殺傷出来るぞ】と言う。すると制服の警官が入って来て【全員手を上げろ】と言う。

ヒロが【このバカ自分から自爆してから、撃ってみろそんな玩具で俺が殺せるか。

ここで撃ったら人が集まるぞ】と言い。躊躇してる相手の手にレーザービームを照射して銃を落とします。警官が所轄に無線しようとしたので、それもレーザーで

その手を打ち落とします。小田に電話して【小田さん中継で聞いてるんだろ。

早く誰かよこせこのサボりーポリスが】と言います。連中を拘束ベルト(建築材等の拘束具の人間用のような物)で拘束してミカコにも電話します【こら、お前見てたんだろ、虫で援護しろボケ。オッサンを過労死させる気か】と言います

【まさか不死身のレジェンドがこんなチンピラに苦戦するとは思わないでしょ。

予定通りコバエがハエ取りに引っかかったわね】と言います。

【てめえ師兄弟をハエ取りに使うとは悪どいにも程がある。インペリアルの他に

コレクション在るなら遣せボケ】と言うと【もう目ざといのは無いわよ。

あれは倒産して付が払えなかった客から払いの代わりに抑えた物をカーベで保管してたの。兄様ワインは嫌いでしょ。ウチは基本高級シャンパンや高級ワインで売り上げ稼ぐの。精々、ルイのクリスタルデキャンタ位よ。あれは客に飲ませて空に成ったらボトルが高嶺で売れるから節税効果も高いし裏の売り上げが出来るから良いのよ】と言う。怖ろしい店である。ヤクザも顔負けのボッタくりクラブだ。【お前いつかお酒の神様のバチが当たるからな覚悟しとけ】とヒロが言ってると小田が手配した人間が数人来た。その中に小田の部下の矢田が居た【ヒロさんご苦労様です】と言うと

【矢田さん、今日はヤッサンと呼んでくれ。今日の俺ははぐれ刑事純情派なんだ】と言う。あまりに必濃い。矢田にも迷惑な話だ【なんなら俺が落とすか?落としの金七に変わってもいいぞ】と言うと【それは結構です。中谷の居場所を必ず見つけます】と言う。ヒロは警察はやはりアホで操作が下手くそだと思った。本来なら一人でも

泳がせて行動を探った方が早いと思うが、まあ奴らの取り調べの流儀も

有るのだろう。きっと別々に取り調べて仲間同士疑心暗鬼にさせて裏切り合わせ

供述を導くのだろう。終電間近で家に帰り。プロテインを飲んで、さっさと眠りに

就いた。翌朝娘達と修行を終え。早めに朝食を取る。ミサコが一時限から講義が有るからだ。朝食時にミーティングをしながら食事を取ると【先生昨日遅かったね。

一人楽しく飲んでたんでしょう。私達ずっとドローンで見張ってたのに】と言う。【ドアホ既に一味を6人捕まえた。これでミサちゃんのお父さんの行方が判るかも

知れない】と言う【私たちは何も成果なし。相手も慎重なのかも】と言う。

【どうかな、俺が捕まえた連中は結構アホだったぞ。下っ端なのかも知れないが。

しかし超高強度の合成ナイロンテグスなんか持ってた。あんな物何処で手に入れた】と言う【FBIじゃない?ジャックさんが犯人拘束するとき使ってた。】と言う

ヒロは閃いた。誰もが持ってる者ではない【そうか、あのテグスに結びついてた物は

クボタンだあいつら護身用のステックを犯罪に利用しやがって】と言う。

【クボタンって柔ステックって言う奴?FBIやⅭIAの女性警官が使う奴でしょ】と美樹が言う。すぐさまジャックに電話して【おい小役人、FBIの警官でお前の

使ってたテグスとクボタンを使う人間をリストアップしてくれ。

その中でインターポールと関連してたり。対抗してる人間も特に】と言う

【何だいきなり。お前休暇通じゃ無いのか】と聞くと

【のんきに休暇してる場合じゃなく成ったんだ人気者だからな】と言うと美樹が

電話を取って【ジャックさんマッカランのインペリアルⅯが飲めるかどうかの

瀬戸際なの協力して】と言う【まさかお前、飲むつもりか、絶対だめだ。アレだけはお前の餌食にはさせん。飲むにしても友歌と二人で飲む。友歌と再会出来たら二人で飲もうと決めてる。それ以外は俺が末期ガンか不治の病に成ったら飲む】と言う

【何セコイ事言ってるの美味しい酒は皆で飲む方が良いに決まってるでしょ。

それに女王様との復縁は諦めなさいって。完全にストーカーだよ。迷惑行為だって。また向こうの星で歴史上の悪者にされちゃうよ】と言う。

ヒロは傷付いた。ミサコが【オジサン大丈夫ですか?なんか目がうつろですけど】と言うと【ミサコ、心配ない、いつもの事それよりヒロ駅まで送れ時間が勿体ない】と春花が言う。命令口調だ。駅まで送り【美樹お前も付いて行かなくて大丈夫か?】と言うと【大丈夫でしょ二人にも防弾コート着せてるし、虫も付けてる。ユリちゃん

開発のオート防衛システムの折り鶴も持たせてる】と言う。【お前はなにする積もりなんだ】と言うと【うん、チョット気になる事が有るんだ。ユニオンに一度戻って

バイクでミサコちゃんのマンションに手がかりを探しに行く】と言う

【しかし、彼女はなにか預かってるとか特別気になる物は無いと言ってるぞ】と言うと【直接証拠物じゃ無いの。そのヒントに成る物を探そうと思って】と言う

【そうか気に成るなら調べてみろ、俺は小田から話しを聞く。今日は早めに帰って

自炊しないとな。昨日は出汁巻き卵とプロテインしか食えてない】と言う

【唯一の長所ののマッチョがカタボッたら大変だもんね】と美樹が言う。

こいつもそんな風に見て居たのかとイラっと来た。昨日バーに居る時ネットでk4とかの写真を見て何が良いんだナヨっとした色白の優男の4人組がとママに聞くと

人気らしいがその為の金を出すのは嫌になった。しかし既にネットで申し込んでるで有ろう。ヒロはパソコンにジャックから送って貰ったデーターを小田に見せて今、

日本に滞在してる人間を割り出し、探し当てようとしてる。いつものコメダコーヒーで待ち合わせ。昨日の連中の身分や名前を聞き出すと共に。ヒロに拳銃を向けた警官の周辺も聞くことにした。更にその連中を取り仕切る組織が有るのか、それとも寄せ集めなのかを調べる事に。丁度ランチ時だったので【小田さん、昼飯食べて無いんだが食べ物も頼んで良いか】と聞く。たかる積りである【はいどうぞ、それくらいは

経費で落ちますから】と言う【ホントか大分前にドラマで経費削減プロジェクトの

刑事ドラマやってたけど。取り調べまでAIがやってたがその線は無くなったのか。経費削減しながらトップが選挙の裏金や政治家に裏献金してたドラマだったが。

なんかそんな様相に見えて来たぞ】と言うと【そう痛い所ばかり突かないで下さい

こっちも一生懸命、正常に戻すため動いて居ますから】と言う。ヒロはジャックから貰ったFBIの捜査員のリストを小田に見せた。【この中から日本に入国してる人間を調べえてくれ。流石に違法には入国出来ないはずだ。旅行や仕事のビザで入国してると思う】と言う。【ありがとうございます。因みに昨日の逮捕した連中からは

今の所何も解って居ません。もっと上が中谷さんを確保してるのかも知れません】と言う。【一つ聞いていいか?小田さんアンタなにか俺に隠して無いか?ミサちゃんが狙われてる様子が一切見えないし。俺たちを利用してゴミを攪乱して浮き上がらそうとしてるのじゃないのか?】と言う【そんな事有りません私は管理官です。兎に角

警察や治安を乱す事件を突き止めたいのです】と言う【やっぱる警察は信用できん。しかしインペリアルⅯの為だ。経費は請求するから、ちゃんと払わないと警察にテロを仕掛けるからな】と言う。なんてセコイ人間だ。セコイから再婚出来ないのだろう。コメダでやわらか卵サンドと唐揚げのセット。たっぷりサイズコーヒーと

ミックスジュースでエネルギー補給しながら、小田を探ってると美樹から電話が

入って来た。【ちょっと待て、場所を代る】と言い外に出て【何かわかったか?】と聞く【うんチョット変だと思ったのが的中したかも】と言う【どんな事だ俺も変だと思ってた、ミサコちゃんの無関心ぶりだろ】と言う【うん、完全に家庭崩壊してるでしょ。今の家族ってそうなのかな?と思って。何が原因なのか、そこに中谷さん疾走のヒントが在る気がしたんだ】と言う。【何か解かったか?】と言うと

【ミサコちゃんがお父さんを嫌ってるのはお父さんが極端な保守主義的思想で

タロット崇拝者。お母さんは海外で国連のボランティアと運営や自然保護に

携わってる。悪いけどミサコちゃんの日記を読ませて貰った。秘密情報を探すと言う名目で。勿論これは世の中に出す物では無く事件解決の切っ掛けのためと言って。

でも彼女には残念な結果に成るかも】と言う【両親の離婚に繋がると言うことか】と聞くと【犯罪に手を染めてるのはお父さんの可能性も有るかもよ。警察が追ってるのは中谷さん本人かも、そして中谷さんも日本の警察のなにか悪事の証拠を持ってるのかも】と言う。【さすが俺の娘だ。俺も同じことを感じていた。FBIも恐らく二つの派閥が絡んでる。タロット側と反勢力と。こりゃ小麦作戦ぐらいで争いが収まるとは思えんな。マリアの奴も俺をまた騙してからこき使って。どいつもこいつも俺を何だと思ってるんだ。50過ぎたオッサンだぞ。早期退職して俺は和ダイニングバーを開きたい】と言う。【女王様と一緒にでしょ。多分私の女優より確率低いよ】と美樹が言う。ショックだった。少し涙が溢れた。コメダに帰って小田が【なにか解りました?】と聞くと【ウチのお子ちゃまがミサコちゃんの学校で大暴れしてるらしい。

困ったものだ】言う。【大丈夫なんですか?】と小田が聞くと

【なんとかなるだろう。所で中谷の親しい政治家は誰か居ないのか?

その辺りも探った方が良いかも知れないな】言うと【そう思って資料をもってきました。どちら側も持ってきました】と言う。小田と言う男はとんだ悪党だろう。

一人は与党のN、兵庫県選出で中谷の周辺。一人は第二野党のY、第二野党の大阪選出。国際警察と警察庁が国会議員と癒着。しかもどうやらどちらも裏表からタロットとも関係が有りそうだ。【お前、マジでムカつく奴だなてめえが手が出せない危険な所を俺にやらせたい術式だな。俺に違法な危険な部分をやらせよう仕組んだだろ】と聞くと【とんでも有りません。しかしこの事はお互いの為にウィンウインだと

思います】と言う【宅急便変装セットと、お掃除便利屋セットを用意しろボケ。

それ位用意出来るだろ】と言う。その日は家に帰って夕食の準備をしようとしたら

美樹が再度電話をして来た【先生、春花が学校でやらかしてみたい。どうしよう】と言う【何をやらかした。あの天才級のアンポンタンは】と聞くと。

【どうやらセクハラ教授からミサコちゃんを守るため三日月蹴り二連発で肋骨にヒビを入れたらしいスグに車で向かってよ】と言う。本当に暴れていたようだ。車で

茗荷谷まで行き急いで学生課に向かうとミサコと春花が居る。ミサコは微妙に

心配そうな顔、春花は何故かニコニコしてる【春花、何をやらかした】と言うと

【春花良い子、悪い奴やっつけた、ミサコ守った】と言う【それは解ったから

どんな状況だったんだミサちゃん】と聞くと、学生課の職員が【私から説明します。政治学の先生が学生に保守の団体を強要しようと入会を迫ったのを、彼女が止めようとしたら彼女の胸を押したので春花ちゃんが蹴りを入れたようです】と言った。

ヒロはため息を付き【今日は二人を連れて帰って良いですか】と聞くと【はい大丈夫です。向こうも学生の勧誘に非があった事を認め告訴しないそうです。これが表に

出ればその団体に迷惑が掛かるので表に出したくないようです】と言う。

【ミサコちゃんも今日は帰ろう。車で迎えに来てるから丁度良い】と言う

【ご迷惑かけてすいません。私が余計な事をしなければ、春花ちゃんを巻き込まずに済んだのに】と言うと【ミサコ悪く無い。あいつ悪者、春花手加減した。あいつ

弱すぎた】と言う。ヒロはため息をついて自分の育て方に自信がなくなったが

【春花お前の正義は解るがそお言う時は蹴りじゃ無く合気か擒拿(チンナ)で無力化しろお前は誰に似てそんなに短気なんだ】と言うとヒロを指さした。反省が必要なのはヒロも同じの様だ。車のなかで【ミサコちゃん、君は何か好きな食べ物は無いのか今から、帰りデパートで夕食の買い物するが】と言うと【私、ハワイ料理が好きです。まだ家族で住んでる頃少しハワイに家族で住んでいて、お母さんが良く作って

くれたんです】と言う【ポキとロコモコだな、骨付きリブロースのバーべキュウ

ステーキも作るか】と言う。家に帰り料理を作るとエリカもユリもヒトミもコウジもユウも皆が帰って来た。【今日は珍しわね貴方が洋風の料理なんて】と言う。

【おれは和ダイニングをやるんだから両方出来ないとダメなんだよ】と言う。

【先生まだ諦めて無いの】と美樹が言うと【諦めてたまるか、世界を平和にして

ユックリ店を育てて行くんだ。金儲け、ユニオンの任務、料理修行、友歌との再縁

どれも手は抜かん。それが俺の進化の糧に成る】と言う【根性有るのかストカーで、

しつこいのか紙一重ね先生】と美樹が言う【良いのよ美樹ちゃん。夢は有った方が

良いんだから】とヒトミが言う【ヒロ頑張れ】と春花が頭を撫でるのだった。

【どうだ俺の味付けはミサちゃん】とヒロが言うと【美味しいです。でもお母さんのと少し違います】ミサコが言うと【そうだろ。家族でもう一度やり直す気は無いのか】とヒロが言うと【多分無理です。お父さんとお母さんの考えからは全然違う水と油なんです】と言う。【そうかな?俺はそうは思わないけどな。大体俺と姉ちゃんも美樹と俺もユウもユリちゃんもかなり違う。それでも家族で助け合ったり喧嘩したり。君はもし本当にお父さんの命が危なくても平気なのか?いくら権力に守られて

居るように見えても。権力なんかイザとなれば人の命なんか切り捨てるぞ。

俺は正直ヤバいと思ってる】と言う【止めなさいミサちゃんの不安を煽るのは彼女は被害者なのよ。それにこうして知り合った春花との繋がりの一つよ】とヒトミが言う【悪かったな。でも俺たちは君もお父さんも守りたい、悪いようにしない。

今姉ちゃんの言質も取ったからな。姉ちゃんマリアに中谷さんの保護とその後の事の処分の猶予の件の手回し頼む彼女の家庭を何とかしたいからな。小田にも言ってくれ散々俺を利用して気に入らない事したら警察テロすると脅しといてくれ。ミカのガキの頃のスッピン写真もついでにばら撒くぞとミカにも念を押しといてくれ。

美樹と春花、明日、動くから準備しとけ。明日は大門軍団大作戦だ】と言う。

【先生とうとう火薬玉の出番?一回使って見たかったの】と美樹が言う。火薬玉は昔、村上海軍が使った武器を参考にユニオンが開発した船や潜水艦を襲う時に

成るべく人を気づ付けづけないで建物や船を壊して侵入口を作るのに使うものだ。

ヒロは【ドアホそれじゃテロと間違われる睡眠スプレーは使うかも知れないがな】と言うと【それじゃ雲霧仁左衛門じゃん。さしずめ私は七化けのお千代だよねどんな

変装しようかな?】と言うと変装は【宅配便とお掃除本舗だ。警察に用意させてる】と言う。翌日朝一で小田に会い、与党のNの自宅や関係各所に手分けして宅配便を

よそおい書類ファイルを届けると同時に虫を仕掛け、ミカコに探らせる。すると大胆にもNの東京の屋敷自体に中谷は匿われていた。ヒロは小田に電話して

【やっぱりこれを押し付けたんだな。失敗をした時自分は無傷でいる為に】と言うと【とんでも有りません。ヒロさんが失敗するとも思ってませんし。この借りはちゃんと返します。私達の目的は中谷さんでは有りません。恐らく彼も利用されて居たのでしょう彼が持つ野党のYのファイルはNの不正にも絡んで居ると思って居ます

Nを上げたらそれに繋がる不正を全て上げる事が出来ます。】と言うと

【それって我田引水じゃ無いよな。アンタが不正な事した時ミカコはきっとお前を

引きずり下ろすネタぐらいは隠してると思うぞ】と言うと【そうなれば甘んじて受け入れます。それくらいは覚悟をして居ます。】と言う。

ミカコは両方の関係先の出入りの情報を虫で集め小田に渡しているのだろう。

そこから不法な組織に繋がる情報も見つける事が警察も出来るはずだ。兎に角、中谷を外に連れ出す事が大切である。流石に火薬玉を使う訳には行かない。

昼間は秘書一人と中谷が居るようだ。中谷の世話は秘書がやってるようだ。

女性秘書である美樹がお掃除本舗の振りをして屋敷の玄関のインターホンを押す。

勿論変装して顔を解り難くする。車には春花とミサコが乗ってる。防犯カメラは春花がハッキングして画像を変えてる。きっと変な画像だ。下手したら象さんの画像かも知れない。アホの子で有る。悪いが秘書には睡眠ガスで眠って貰う。そこに美樹が

入って電話を渡し。ヒロが中谷と話す。【中谷さん、いまこちらに娘のミサコ

さんが居る。その娘に付いて来てこちらに来てくれ。別に何かするつもりじゃ無い

娘さんと話をしてくれ】と言い電話をミサコに渡す。【お父さんミサコです。

兎に角この車に乗って話をしてお父さんが危ないの】と言う。

【ミサコ、どう言う事だ。お父さんは大丈夫だと言っただろ。理由を話してくれ】と言うヒロが電話を代り【中谷さんこのままでは貴方も娘のミサコさんも犯罪者に

されてしまう娘の人生まで台無しにして良いんですか先ずは話をしましょう。

そのスレンダーな娘に付いて来て車に乗って下さい】と言った。

美樹と一緒に中谷が来て車に乗りNの屋敷を離れる。【君たちは何なんだ。こんな事をして、許されると思ってるのか?】と言う【中谷さんそのお言葉をそのままお返しします。岸口に変な情報握られてるから隠れてますよね。FBIはその情報を探して日本に来てる。そして貴方も岸口の情報を持ってる。岸口は貴方の情報が表に出たら困るから貴方を探してその情報が表に出ない様に成った時に自分の情報を世間に出して野党のYの有利に働くように動こうとしてる。貴方は自分情報出すタイミングまでNの屋敷で隠れてる。貴方は偽計業務妨害罪に当たります。そして娘さんも犯罪に

巻き込んでますよ。彼女は貴方の行方不明が偽計だと知ってますから犯人認否に当たります。それくらいなら起訴されないと思ってるでしょ。警察はそんな甘くない。

知ってるでしょ自分の利益の為なら平気で罪も被せます。やらないのは貴方が持ってるその証拠ファイルの為ですよ】と言う。【何なんだ君たちに政治や国の秩序の事は解らない。Yなんかに権力を持たせたら国が亡ぶ】と言う【お父さん止めて。いつもそう、国だの政治だのそればっかり。だからお母さんはお父さんから遠ざかる事を

選んだ。昔のお父さんに戻ってよ。悪い事までして国や政治を動かすのは権力者に

利用されてるだけよ。国の事より私やお母さんの事考えて】とミサコが言う。

【中谷さん、俺もミサコちゃんに同感だな。あんたこのままじゃどちらにしても

殺される。アンタの知らない所で変なの動いてるぞ。しかも警官もつるんでた。

どっち側なのか知らんけどスグに解る。いま管理官の小田が調べてる。FBIも二つの派閥で動いてるそうだ。俺の知り合いが事情を探ってる中谷に身柄を保護して貰えなんならウチでかくまい身柄を保護しても良い。警察は信用出来んからな】と言う。【君たちは何なんだ】と言うと【有るときは春れ刑事純情派】【有るときは七化けのお千代】【有るときは謎の女子大生春花だよ】と言う【そしてミサコちゃんの友人だ】とヒロが言う。そして小田に電話してユニオンの家まで一人で来るように言った。

その日はヒロの家で中谷を匿い皆で食事をした。時間が無かったので

牛吸い豆腐、総菜のお寿司。セリと三つ葉とローストビーフのサラダ。

馬刺し等を作った。案の上ユウが【お兄ちゃん今日は手抜きだね、お客さん

来てるのに】と言うヒロが【今日は二つアルバイトをして時間が無かったんだよ。皆俺をこき使って】と言う【まあ良いじゃん地球って面白いよね普通にあかの他人でも家に招待して】と言うと【おいユリちゃん、その話は機密事項だ。変な陰謀論が広がるだろ。中谷さん気にするな、この姉ちゃんは少し変人なだけだ、ウチの科学技術顧問なんだ】と言う。【お父さん、ユリ先生は凄いのよ機械のシステムやコンピューターシステムの知識が凄い春花ちゃんもプログラムやコンピューターの天才なの】と

ミサコが言う。【ユニオンってホントにどんな組織なんだ。タロット大統領の言うようにデープステイとなのか?】と言う【中谷さん。アホの言葉を信じたらアホに成るぞ。奴は見かけはしぶといタフで指導力有る様に見える。だがただのアウトローな

独裁者の気弱なオッさんだ。気弱だから手段を択ばず違法に騒ぎを大きくする

見てろ。奴が就任して世界がどうなったか。奴が分断が好きなのはただ自分が力を

使いやすくしたいためだ。だからアンタみたいな人間が操られ日本の中でも分断が

起きる。奴は人の孤立化が好きなんだ。それは人の力を削いで自分の思いを成し遂げたいだけの田舎親父さ。自分のイエスマンで周りを固める為、皆を操ってる

積りなんだ。見てみろ実はアンタの敵と思った岸口も野党のYも実は

タロットに操られてる。その方が日本を操りやすいからな。アンタは先ずは自分の家族の安全を考えるべきなのさ】と言う。【しかし野党のYなんかは中国に操られてると言われてる。実際に私は中国企業との資金の癒着の証拠も押さえてる】と中谷が言う。【それはいかんな、Nはアメリカ企業と日本企業との癒着を握られてるのか】と聞くと黙ってる。【中谷さん、どいつもこいつも金なんだよ。この新自由主義の世界で金は必要だ。しかしな、金なんざ不思議なもので浅ましい女と同じ。流れが変われば直ぐに何処かに行っちまう。それよりも自分の仲間や家族を大切にすること。多くの人間と繋がりを持つ。それは助け合いや共存の意識から。金や利益だけで

繋がるなんかディープステイトでも何でもない。ユニオンの方針はお互いの共存。

ある意味デープスティトかも知れない。じゃあ国連もデープステイ。

アセアンもデープステイと。警察はどうなんだ?インターポールなんか

世界規模のデープステイとだ】と言う。【よしましょ、今日は皆で美味しいヒロの

手抜きディナーを頂きましょ】とヒトミが言う【牛さん食べるぞミサコ、今日の牛さんは米沢の牛さんか?】と春花が言う。【九州の鹿児島の牛さんだ。これも中々だ】とヒロが言う。食事と酒を楽しんで。休んで居ると夜中の1時に大変なニュースが

入って来た。与党のNの家やいくつかの地域に山火事が起ったのだ。ヒロは至急

アメリカの情報部に連絡を入れる。調査でアメリカのキラー衛星からレーザーでの

照射が行われたと情報部は推測してユニオンの持つ衛星の画像データーを分析中だ

そうだ。ヒロはアメリカに居るマリアに連絡を取り【どうするんだ、タロットは

トンデモない事をやり出したぞ。狂ってるなキラー衛星を使い出すとは】言う。

【いつかやり出すとは思ってたけどこんなに早くやってくれるとは

チャンスよ。あなた遊んでる暇はは無いわ。今、分析して作戦を計画している。

コウジ先生にもユリちゃんにも協力して貰わないと。狂ってるのはお互い様よ】

マリアが言う。ヒロはマリアの言葉から恐怖を覚えた。小田に電話を入れ、

閉店直後と思われるミカコにも電話を入れユニオンで中谷を当分保護する事。

アメリカののキラー衛星の可能性が高い事を教えた。小田も寝ていた模様であまり

理解出来て無いようでNの屋敷が火事に成った事実さえ、知らなかった。

その火事によりNは大怪我の上意識不明だと朝のニュースで報じられていた。そこに

配備していた虫は恐らく熱でやられたと思われたがユリが開発したAIが熱を感知して春花の元にもどぅて来た。春花はその虫をハッチとなずけてるらしい。

ベタなネーミングである。朝ヒロの家のポストに戻って来てた。そのようにプログラムを春花かユリが施して居たのだろう。翌朝再度小田から電話が掛かり

【ヒロさん混乱して訳が解りません、何のためそんなことを】言う。【警察はやはりドアホで見る視野が狭すぎる。なにかタロットには致命的な事がNの屋敷に隠されて居たのさ。それと俺達か警察への脅しと警告だ】と言う。

【手の打ちようが無いと言う事ですか?】と小田が言うと【ユニオン舐めんなよ。

あんな精神異常の弱虫に脅されて動けない俺達じゃない。アメリカがぶっ潰れる位の作戦をしてやる。ヘナチョコレーザーなんかユニオンには効果無いしな】と言った。ユニオンはこのような事態に備えて大規模な霧の発生装置ををドローンで

ユニオンの上空に飛ばすことが可能だ。去年のアメリカの攻撃の後、色んな攻撃に

そなえ防御システムを構築したのだ。【小田さん予算を裏から都合するように出来るなら霞ヶ関だけは防御出来るように配備するが防衛省も動かせるか?】と言うと

【判りませんが動いてみます】と言う

【俺は恐らく衛星を壊しに行くアメリカの衛星に限りな】と言うと【そんな事が可能なんですか。完全にテロ行為では無いですか】と言う【テロ行為はお互い様。テロとの証拠は残さないさ。ミサコを通じて連絡するが中谷さんはこのままユニオンで預かる捜査は中谷さんの証拠を含め内密にやるんだ。岸口もYも危ないぞNが生きてるならユニオンの病院に移送するように手配しろユニオンが何とか蘇生するように

努力する。どうせ中谷さんに責任を転嫁する積りだろうが昨日彼がここに居ることはアンタも俺達も証言できるから捜査本部にそのことを伝えてくれ。それを否定する

奴は皆、敵だから逆に奴らを捜査しろあいつらバカだから自ら犯人だと、主張する

だろう】と言う。まさにどこかの県知事の選挙の

様相だ、。朝食の後ユリに【直ぐにでも作戦を考えろ。先ずはアメリカのキラー衛星を全てぶっ壊す作戦だ】と言う【そんなの簡単よ。宇宙ゴミをアメリカの衛星に

ドンドンぶつければ簡単に壊れるわ。宇宙ゴミの回収はユニオンのゴミ回収宇宙船で常にやってる。そのゴミを元に私達の星に資源を分別して送ったりして貰ってるの

これも共存のシステムの一つよ。いっそアメリカの衛星全て壊してそれをユニオンが国連を通じて回収作業を秘密裏に請負、その資源を私達の星に輸出してくれたら有難いわ】と言う。恐ろしい話だが利に叶ってる。ゴミ採集自体はリモウトで行ってる

けどゴミを衛星にぶつけてく作業は繊細な作業が必要よ。

私の小型宇宙船を使えば一気に衛星の回ってる所に辿り着け、アメリカの衛星を全て壊せる。その後ゴミ採集船でゴミを回収したら簡単よ】と言う。アメリカのこの時の人工衛星の数は4000期、そのうちキラー衛星と呼ばれる物は300機程度と

思われる。地球から離れた位置で回ってるユニオンの衛星で其の周辺に宇宙ゴミを

大量に散布してキラー衛星に衝突するようにゴミを散布する。

残念ながら他の国の衛星にも被害は出るがそれももしかすればユニオンに有利に働くかも知れない。5日間かけてキラー衛星を含め500機程度壊して遊んだ。

勿論、春花のテロ行為だ。500機破壊した後、地球から打ち方止めの号令が来たが

春花は遊び足りないようだ。とんだ破壊工作員である。一方それに付き合うヒロは

ヘトヘトでユリは春花との行動が楽しそうだ。とんだ変態親子だがこのことは

機密情報だ。もっとやりたいと言う二人を制御するのはヒロの役目である。

春花がユリに【ユリ、ヒロが好きか?】と言う【春花、好きけど、春花が象さん好きと同じ意味の好きよ】と答える。なんという女だ。【それに色々お世話に成ってる

しね】と答える。春花が不思議そうに見てる【春花、ヒロもユリも好きだ】と言うと

【そうね家族的な感覚は有るのかも。私の星は地球とは少し違うの。結婚とか

家族と言う感覚が地球と違うのかな?】と言う。ヒロにはそれでもユリの春花への

愛情を感じた。友歌もきっとマリと別れて辛かったに違いない。何故出会った頃に、守る事が出来なかったのか。友歌が争いを治め、マリを守るため星に帰る事を判る事が出来なかったのかを悔やんだ。ユリと春花を一緒に暮らせる術は無いのか。

何故ユリは自分の星から春花を地球に託したのかと思った。しかし確かにあの星は

可笑しいと思った。合理性を追求した星だったようだが、結局人間の業や性、欲望は法やシステムで抑えても歪が出来る。地球でも同じで有ろう。科学やシステムが

どれだけ進化しようとも人間の心自体が進化しなければ破滅へ向かうのではないか。今の地球を見てもそう感じた。ヒロが【言っておくが俺は象さんでも牛さんでも実験動物でも無いからな。二人とも俺で遊ぶんじゃ無い。そお言う所がユニオンでは変態コンビと呼ばれてるところだ】と言うと

【ヒロ君がその噂流したんでしょ。昔私がロリコン説を流したお返しのつもり】と

言う【違う、皆が率直に変態だと思ってるんだ。大体ユリちゃんが考えた医療機器はかなり変態だぞ。神経経路の変化を可視化したり。脳思考のゴミの度合いを数値で

表すとか。完全に人を動物扱いしてる】と言う【なに言ってるの、将来マトリックスの世界にするために役立つでしょう。そうしたら争いも仮想空間の中だけで資源も

最小限で済むし】と言う。やはり変態である。ユリの宇宙船の中でそんな会話をしながらキラー衛星やアメリカの衛星を壊して行った。因みに地球の宇通ゴミは物凄い事に成ってる(※2029年時点、出典:国際連合宇宙局)。年々、その数は増えています。その結果、今、ある問題が生じています。それが宇宙ごみです。現在、宇宙空間には役目を終えたり、故障してしまった人工衛星やロケット、その部品や破片などが増え続けています。地球の周辺の軌道には直径10cm以上の宇宙ごみが

約4万8000個、直径1mm以上のものまで含めると、なんと5億個以上もあると言われています(※2029年時点。過去60年で人類が打ち上げてきた衛星の数を大幅に上回ると予測されています。とくに地表から高度千数百kmの低軌道では衛星の混雑化が加速し、人工衛星と宇宙ごみが衝突するリスクが高まると懸念されているのです。低軌道の宇宙ごみは秒速約7~8kmという超高速で宇宙空間を飛び交っています。小さなものでも衛星と衝突すれば、大きな被害をもたらします。それによって衛星が破壊されてしまえば、天気予報や災害情報、通信などのサービスが突然、途絶えてしまう可能性があります。何より宇宙ごみが増えていくと、持続可能な宇宙利用が難しくなっていきます。そこで今、世界各国の機関や企業で、宇宙ごみの除去技術の開発が進められているのです。地球で多くやられてる方法はレーザーです。

物体にレーザーを当てるとプラズマ化、気化し、表面から物質が放出されます。そうした物質の放出を推進力として利用して、宇宙ごみの軌道を変更。大気圏へ落とし、消滅させるのです。しかしユニオンのシステムはユリの考えたドローン宇宙ゴミ収集船で危険の無いようにゴミを機械や特別なネットを使い、集めたゴミを資源として

再活用して更に国連からゴミ除去料金をせしめるのです。その資源は友歌の星に資源として輸出していくのです。そして友歌の星の技術や医療のシステムをユニオンも

特許技術として輸入するのです。飲料水等をも友歌の星に多くでは無いですが供給しています。一方アメリカでは衛星の

衝突事が大騒ぎに成って行きます。ウーロンの会社はアメリナの衛星の管理も

やっていますウーロン衛星通信システムの株価は暴落していきます。東の小国U国も元々はそのシステムを使ってましたが。タロット、ウーロン政権の社会の分裂に不安を持ちユニオンの衛星システムに切り替えしたのだった。衛星破壊工作が終了したころ。与党のNが意識を回復した。勿論まだ重傷で厳重な監視下で治療をしている。

下半身をかなり負傷していて一生を車椅子で過ごす可能性も有るだろう。中谷と小田だけが特別に面会を許され話をした。日本と共同技術開発を巡り違法に献金を

ウーロンから貰い、政府に法案を出して賛成多数で可決して政府資金をウーロンの

会社に流し込む複雑な資金の流動をして居た様だ。それも裏社会のダミー会社を

使って行い。その裏社会の連中は選挙時の応援資金として再度その一部をポスター

広告制作費として受け取って居いた様だ。因みにヒロを襲った多国籍犯罪組織は

その組織の闇バイト的連中でⅭIAのトンマキャリーの派閥から

闇バイトを請け負い。秘密に捜査に来た捜査官を殺害してその時、特殊なテグスと

柔スティックを手に入れた様だ。その捜査官はウーロンとそのダミー会社つまり

与党のNとの繋がりを探ろうとして逆にⅭIAに目を付けられて、闇バイトを利用して捜査はを消されたのだろう。ヒロはジャックに電話して【何故彼女を一人で日本に送ったんだ。FBIは何をしてるんだ】と怒りをぶつけた【ヒロ、彼女は俺たちの

チームでは無いんだ。タロット側の以前死んだ長官の派閥の組織の人間で正義感に

かられ一人で休暇をとり捜査をしようとしたのだろう】と言う。

【そういう人間を救い上げるのもお前の上層部の仕事だろ。相手が弱体化したからって気を緩めるんじゃねえ。敵はまだまだ元気なんだよ。さっさと決定的なネタを

さがせ。下手したら東の大国と手を結んでるかも知れない】と言う。

【そんなバカな事有り得るか。いくらタロットでもそんな無謀な。アメリカ自体を

売って自己利益を追求なんかするのか?】と言う【お前はアメリカ人の癖に新自由主義者を甘く見すぎてる。国、国民、国土、民意、企業、労働者、全て自分の利益の為の道具の一つなのさ。因みにタロットには過去、東の℞国の経済的諜報員だった過去が有るのを知ってるか勿論過去の事だが。奴は自分の事業の展開の為に確かに国を

売ってる。℞国の企業から投資を受ける代わりに国の情報を売ってたんだ。

イギリスの諜報部のレポートで調べられている。当然現在は経済諜報部とは無縁だとは思うが。自分の為には平気で℞国とも手を結ぶ。とんだグレートアメリカだな。

こっちはえらい損害だぜ。もっと金をよこせ】と言う【そお言うお前もやたら金を

要求して来るが金の亡者じゃ無いのか】と言うと

【ドアホ、アメリカと日本政府のお陰でとんでもないインフレの中、食費から生活費から大変なんだよ。電気代も以前の2倍だぞ】と言うと【ユニオンは水素エネルギーで格安にエネルギーを使えるんじゃ無かったか?お前以前自慢してただろう】と言うと【そうだったかな?電気代は姉ちゃん担当だから忘れてたが。それでも大変なの。金喰い虫が二人も居るからな】と言う。そして中谷は事件についての証拠と知り得る限りを証言する事で罪を免れ。ミサコが大学を休学して家族で母親の居るスイスの

ジュネーブに移住することに、そこで中谷はユニオンの仕事を手伝う事に成った。

彼にはインターポールを退職しても色んな犯罪の情報が入るコネクションを持ってる。また犯罪捜査に関してユニオンに依頼も来るであろう。そのパイプに成って貰う事と成った。ユニオンの強みは人との繋がり利益での繋がりは金の欲望で結局仲間を見捨てたり利権や地位争いで分裂してしまう。中谷親子がユニオンの輸送機で

ジュネーブに旅立つ頃、ヒロはミカコに電話した。

【おい、インペリアルⅯはどうなってる、早く持ってこい。俺が人生の再出発の時に飲むか死ぬと判った時に飲むんだ。それか値段が一億スタートでオークションに出品するか考えてる】と言う。【相変わらずせこいわね。兄様に人生の再出発は無いし、死ぬ前じゃ味も解らないでしょウチの店に来て今日飲みなさいよ。ボトル持ち込み価格は安くして上げるから】と言う【それは断る。お前の店で闇バイトして

インペリアルの不法システムは全て見抜いた。いまから取りに行くから用意しとけ】と言う。ヒロは美樹に見つからない様にこっそり家を出て車で銀座に向かった。

インペリアルⅯは、ザ・マッカランの心の旅を象徴するウイスキー。1940年に蒸溜した希少な長期熟成原酒から、1980年代初頭の原酒まで、異なる熟成期間の

原酒を選りすぐったマッカランのⅮNAが詰まっています。何世代もの家族全員で

美しく調和する、日本の和の精神に通じるウイスキーであるともいえるでしょう。

テイスティングした人の評価はグラスが届き、いよいよテイスティングが始まる。

いつまでも没頭していたいと思わせる、甘く濃密な香り。ステージから下りたK氏が促してくれる。ほんの少量を口に流し込むと、静かなフレーバーが舌全体を覆い尽くし、やがて眠っていた感覚を目覚めさせながら止めどなく豊かに広がり始めた。

その複雑さに圧倒され、まったく言葉にならない。K氏は微笑む。

【そうでしょう。私も同じです。感想を言おうとしても、『おお』とか、『ううむ』とか、言葉にできないのが当たり前です。これは、本当に特別なときだけに飲むウイスキーなのですから】と。またザ・マッカランのⅯデキャンタ、ボトル1本が芸術品である。特別な職人がクリスタルグラスで作った芸術品である。ヒロはそれを手にした時、不覚にも涙が溢れた。ワシ、もしかしたらウイスキー界の貴族に成れたかも。ワシはウイスキー界の頂点の一人やと思った。ミカコは【兄様そんな大層な代物なの?違う物にしとけば良かった。兄様の嫁さん探しとか、私の特別サービス券とか】と

言う【お前にこの価値が解ってたまるか、お前の特別サービスなんか金貰っても

要らん。怖すぎるわ】と言う。【ホント失礼よね。日本の経済界のトップが皆私の

身体を狙ってるのに】と言う。なんかそれも怖い話である。それを利用してどれだけ悪どい事をして来たのだろうか。ヒロは化粧箱を更にバスタオルで包み

美樹に解らぬ様に家に帰った。判らぬ様に秘密の金庫に隠して美樹が居ない時に誰も

知らない地下シェルターに設置した酒の保管庫に鍵を掛けて隠したのだ。

しかし敵もさるもの、虫を使いヒロの行動を観察していたのだ。流石、海賊の当主になる娘である。ヒロは安心して買い物に行き料理を作っていた。今日はムール貝の

ワイン蒸し、ハマグリの酒蒸し。タイの刺身、牛とごぼうのきんぴら。 牛肉と大根おろしとネギまみれ、タイの白子の酒蒸しポン酢和え。ご機嫌なので何種類も作った。飲んだのは日本酒の.而今、純米吟醸である。今プレミアムが付いて市場では

定価の2倍以上でしか手に入らない。ヒロは特約店と仲の良いコネクションが昔から有るので定価で定期購入したり一度に沢山購入して自分のカーブで保管している。 それをネットで売りさばき遺法に金儲けしてる。闇の酒商人紛いの極悪人だ。

皆で食事をして歓談してる今日はエリカもヒトミもユリも皆がそろってる。

コウジもユリもいた。美樹が席を外して何処かにに消えた。

実はヒロが料理を作ってる間、地下のシェルターに入り込みヒロの酒の保管庫の鍵を開けて自分の部屋に移動して居たのだ。それをダイニングに持って来て。

皆で飲もうとしたのだ。

【先生、美味しい物は皆で楽しまないとね今日はみんなが丁度そろってるし。

こんなチャンスはあんまり無いし。来月から任務でバラバラに成るから今日が

チャンスでしょ】と言うヒロは顔が引きつって【お前は馬鹿か】と出川哲郎の物まねで言った。【何言ってるの利益より家族でしょう。国家より家族だって中谷さんに 言ってたじゃん】と言う【そお言う意味じゃない返せ】と二人が取り合いに成る。 しまいには組手で決着を付けよとする始末だ。その時春花の自動防御システムの 

折り鶴が発動した。ヒロ達の殺気と春花の防衛本能を感知したのだ。

見事にインペリアルⅯに命中してボトルが下に落ち割れた。周囲が一瞬止まったかのの様に見えた時、春花が叫んだ【二人とも悪い子美樹もヒロも悪い子】と、ヒトミが【偉いわ春花、流石天才ね。お酒なんかで争うのは馬鹿らしい事よ。

貴方は未来の希望ね】と言って抱きしめた。コウジは驚き、ユリはニヤニヤして

エリカは目をぱちくりして固まってる。ヒロは固まりながら訳も解らず

涙がこぼれた。美樹も固まってこの結末に青ざめていた。ユウが、ほうきと新聞紙で片付けインペリアルⅯのクリスタルボトルはゴミと化した。美樹が【先生ゴメン】と言い【俺も悪かった】と涙目で言った【二人ともいい子】と春花が頭を撫でた。上下関係が大きく変化した様に感じる。【先生、お詫びにこっそり盗んでいた

ミルトンダフのボトラーズの40年もの返すから一緒に飲もう】と言う。

これも盗んで居た様だ。ヒロは泣きながらプレミアムの銘酒を飲んだ。

これからの任務も波瀾万丈であろう。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

愚才な武人と天才娘達 未来編 不自由な新自由主義の反乱児 @tbwku42263

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る