第4話 水着の回

 宣伝ポスターを貼り終えて、一週間後。無事初放送は終わった。しかし、チャンネル登録者は三人。昼休み、十五分の間の放送だ。多いのかもしれないし、少ないとも言える。


 それから、週三回の放送が終わる。うむ、これは失敗かもしれない。


 長考するが答えが出ない、要は配信が手探りなので分からないのだ。


 しかも、ゲストの出演依頼も出しているが返事は無い。


 ここは和泉に依頼して水着の回をやろうと思う。


「参考の為に皆の生水着の姿が見たい」


 あああ、難しい事を言うな。


「屋内プールのタダ券なら手配すれば手に入るかも」


 筒美先生が得意げに言う。


 簡単にタダ券が手に入るとかお前は何者だ。イヤ、深く考えるのは止めよう。


 その後、筒美先生が何処からか屋内プールのタダ券を用意した。


 マジかと戸惑うが本物の屋内プールのタダ券である。


「和泉、お前の為に用意したタダ券だ、今後の放送に役立ててくれ」

「あいわかった」


 早速、週末に皆で屋内プールに向かう。中に入ると男女に分かれ、ソフトクリーム屋の前で集合だ。


 先ず現れたのは筒美先生である。赤のハイレグ競泳水着だ。


 こ奴ツデきる……。それが第一印象であった。


 さらに現れたのは虹色光沢ビキニの和泉であった。魅力的な大きなバストと虹色光沢ビキニを考えるとかなりセクシーだ。


 そして、三番目が舞姫である。白のフリルセパレートだ。ロリの可愛い系なのでそれなりに需要はあるか。


 最後は麗子だが、う◯星やつらのラムちゃんビキニだ。一人称がウチだけにパクリにしか見られない。


 俺が注意すると。


「これはコスプレあるよ」


 いや、だが、しかし……。


「あ、ラムちゃんだ!」


 すると、小さい子供が寄ってくる。これは最近、リメイクされたからだ。

ま、需要が有るなら良かろう。


 しかし、皆、ソフトクリーム屋のテラスに座り込み泳ごうとしない。


「あ、ここに座りな」


 筒美先生が隣の席に招く。


 渋々、筒美先生の隣でソフトクリームを食べるのであった。可愛い女子が四人も水着姿で俺を囲んでいる。


 あああ、完全にハーレム展開だ。

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