第2話


裸のまま俺の隣に眠る女は俺の彼女の妹だ。



彼女は昔から病弱だった。

だが数日前、俺の弟から連絡があり、彼女の治療をするとのことだった。


弟は海外で医療を学び今年で5年になっていた。そんな弟である陸斗は今彼女の治療に専念している。



彼女であるりりの治療には2ヶ月がほしいと言われ、それを了承した。



りりとるるはそこまで仲が良いわけでもない。両親は分け隔てなく愛していたように見えたが妹にとってはそう感じられなかったらしい。


そしてりり、俺の彼女は幼い頃から体も弱く外で散歩さえままならなかった。けれど、今回の治療で完治する可能性があるらしく、彼女は快く受け入れてれた。



そこまではよかった。だが、りりからの頼み事は俺を悩ませた。


『私が退院するまで、るるを愛してあげてほしい。るるに嘘をついていいから、その間だけ私のように接してほしい。』



それはそれは酷なものだった。

だが、彼女の頼みだ。仕方ない。

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