「夜勤病棟の闇 ―― 封じられた声を聞いてしまった」

翠ヶ丘総合病院の夜勤専門看護師・小鳥遊美月は、ある夜、使用停止中のはずの306号室からナースコールが鳴るのを耳にする。誰もいないはずの病室に足を踏み入れた彼女は、消されているはずのモニターから「……聞こえますか？」という不可解な声を聞いてしまう。

その夜を境に、美月は誰かに見られているような不快な感覚に悩まされるようになる。さらに同僚の相楽茜から「この病院では夜勤中に"聞いてはいけない声"を聞いた者が消えていく」という衝撃的な話を聞かされる。

「聞いてはいけない声」を聞いてしまった者の末路と、封じられた真実の行方を描いた、戦慄の医療ホラーミステリー。