8月13日

『「なんだよ、お前らだって金かけてるくせに!!!!」

警官として聞き捨てならない話を耳にしたのは配属されてから半年がたった頃だろうか。村の人に顔を覚えてもらったようで、ようやく村になじみ始めたころの話だ。昼の立ち番中に近くの公園で子供たちが遊んでいる中の出来事だった。どうも子供たちの様子がおかしく近づいて見てみると、子供たちがカードゲームで遊んでいるようだった。わざわざ公園でしなくてもと思い声をかけると、まるでこの世の終わりのように驚いていた。詳しく聞いてみると、子供たちがカードゲームの勝敗でかけ事のまねごとをしているようだった。いや真似事などではない。彼らは現に賭け事をしているのだ。純然なはずの子供たちが賭け事という忌むべき行為を、諸悪の根源たる行為をしていたのだ。「どうかしたのか。」先輩の声で正気に戻ると目の前の小さな悪たちは、泣き喚いていた。私は子供たちを怒鳴り散らしていたようだ。その場は先輩が場をおさめ、解散となった。その子供たちが去り際に言い放ったのが冒頭の言葉だった。』

「にしても今日は汗ばむな。」

最高気温が38度を超えるらしい。本当だろうか。立ち番終わりということもあるだろうが、外気は1000度を超えているのではないだろうか。前の道を歩いていた婆なんて腰が曲がり溶けそうになっていたからな。などとしょうもない想像をしていた。それにしても書くことが無くなってきた。自分で決めたとはいえ毎日日記を書くことがこんなにも苦しいことだなんて、最初は思わなかった。この決意と暑さのせいだろうか。思い出したくもないことまで書いてしまった。まあ書いてしまったものは仕方がない。そんなことよりも明日の分を今書いてしまおうか。どうせ明日も苦しんで書くのだ。あいつが返ってくるまでまだまだ時間もある。このまま明日の分も書いてしまおうか。

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