第16話
もう少し体調が良くなるには、時間が掛かるので、家に連れて帰った。
湖から少し離れた開けた場所に、ログハウスのような私の家がある。
私は、丸い扉を開け、
「ただいま」
テーブルで木の実を砕いていた母が
「おかえりなさい。あらっ 街の民(たみ)を連れてきたのね。」
母は、ドアの外に居るディーンの存在に気が付いていた。
サラ「あ、ママ。やっぱりバレちゃった。そうなの、捨て猫ならぬ捨て民、拾ってきちゃった。」
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