空き家対策

 知られざる真実。


 妖精養成所が復活した背景には……、

 驚くべき(?)理由があった。


「にゃっしゃしゃしゃしゃぁ……」


 それはいつの間にか……こっそり現れて、


「ここはっ!ワガハイのお家ぃ!すなわちワガハイの国ぃ!」


 と、空き家に住み着くケットシーたちが、ガッポリと……マネーを稼いだからだった。



 妖精養成所壊滅からほどなくして……、


 年々、続々と増え続ける日本の空き家に、妖精養成所の残党勢力のケットシーたちが次々と住み着いた。


 話すことが可能なケットシーたちは、まずは第一段階として、空き家を……、


「ディーアイわい!たのむっ!」


 主に建築系妖精に頼んでDIYしてもらい。


 『ワンオペ猫カフェ』へと改造、そこで、カフェ経営のシミュレーションを念入りに重ねた。


「撫でられる準備は完璧!次は……」


 さらにオープン前に、非合法にならぬ様工夫、色々と、そして、細やかに手を回した。


「このままワンオペ営業を開始すれば、ほどなくして、ブラック猫カフェだと炎上してしまうにぃ……よって、これからは保護猫を雇うのにゃぃ!にゃにゃにゃ!!」


 と、第二段階の『ケットシーカフェ』が完成する。


 ケットシーカフェは用心棒として、屈強系の妖精を各店で雇う等、万全の策をとった。


 すなわちこれが、日本全土を沸かせたケットシーカフェ旋風の始まりである。


 さらにケットシーたちの、商才は限界突破しており……、グッズ展開や動画配信等、次々と成功させて行った。


 この様にして、妖精養成所はケットシーマネーにより復活したのであるにゃ。


「にゃにゃにゃぃにゃぃにゃーー!」


 今日も独特なケットシーたちの笑い声が全国のケットシーカフェで木霊している!




 


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