妖精養成所
サーキュレーター
魔法→魔力→妖精
実はこの世界には魔法が存在しているッ!
例えば、スマホの基礎技術の約12パーセントには『魔法の技術』が応用されているのだ。
……ちなみに本作はフィクションであり(以下略)。
魔法があるのなら、その原動力になる魔力も存在する。
魔力は想像力から生み出される。
特に人間が一番魔力を生産している。
二番目はカラス、三番目はネコ、四番目はネズミだ。
そして、なぜかは不明だが、東京、秋葉原周辺が世界最大の魔力生産地となっている(お盆と年末だけはお台場の方)。
ちなみに本作は(以下略)。
魔力があるのなら、もちろん、妖精もいる。
なぜなら、妖精は魔力によって呼吸をしているからだ。いわゆる赤血球の役割を魔力が果たしているのだ。
近年、日本では魔力の生産量増加に比例して、妖精の数も増加している。
妖精の増加で、仕事を持たない妖精たちも増えてしまった。元々、いたずら好きの妖精だ、暇を持て余すと、とたんにウェーイ!キャッホー!と、いろいろやらかしてしまうに違いない!
そこで一人の大魔法使いが妖精たちを養成する施設、妖精養成所を今月の3日、ひな祭りの最中に、立ち上げた。
養成過程を終えた妖精たちは、今度は派遣社員として様々なところで働く予定である。
――3年後
結論、妖精養成所は上手くいかなかった。
養成が上手くいった妖精は約50パーセント。
だいたい半分、この値は案外、悪くは無い。
ドワーフなど、仕事が好きぃな妖精たちが結構いたので、この値になったわけだ。
もっと深刻な問題は派遣についてだった。
家事が得意な妖精、シルキーやキキーモラたちに仕事依頼が集中してしまったのだ。
さらにさらに、
やがて人気の家事妖精たちは、現場でくたくたになって働くよりも、レシピ本やお掃除本を書いて出した方が割が良いと気が付き、大量に離職してしまったのだ。
他にも宅配ドローンの仕事をしていたフェアリーたちは、面倒くさくなって荷物を放り出し、遊び始めグダグダに。
悪役のエキストラ、しかも極悪で変態な役ばかりを押し付けられたゴブリンやオークたちは、地位向上の団体を立ち上げた後、去っていった。
ドワーフたちは道路工事を頑張り過ぎて、ブラジルまで行ってしまった。
そして、妖精養成所は潰れてしまった。
まぁ、本来の自由な妖精の姿に戻ったとすればこれで良かったのかもしれない。
本作はフィ(以下略)
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