「プリミティブ」という表現がとても好く似合う短編( ;∀;)

とてもかわいい物語でした。

さて、タイトルの「プリミティブ」。「プリティ」と似てますが、意味は違います。原始とか素朴とかの意味がある言葉です。あっ、決して原始的な作品だなぁとディスっているわけではありません。

敬意を込めてこちらの作品が内包する「素朴」さを、褒め称えたいのです。

さて、こちらの短編、ネタバレにならない範囲でお伝えするならば、作品タイトルにあります様に「妖精さんの恋物語」です。皆様は恋をした場合、まだ片思いであるのならどう考え、どう行動されますか?

恋の醍醐味のひとつは、まだ叶わぬ想いに右往左往する事でもあります。

「恋と咳は隠せない」、これは帝政ローマ時代の詩人オヴィディウスの名言です。

恋をする事は、恋をする以前の自分とは違う自分になります。
恋をする事で、恋する人の仕草や言葉や行動に一喜一憂します。
恋をする事が、恋の魔法による幸福を運んで来ます。

本作はそんな恋をした「妖精」の物語です。

お勧め致します。

とても素朴な「妖精」さんの恋物語、無垢な表現でとてもかわいく語られております。そして、エンディングの言葉につい微笑んでしまう自分がいました。とっても素敵な言葉です。

皆様、是非宜しくお願い致します( ;∀;)