羊か否か。

第1話

世の中には


大きく分けて2種類の人間が存在する。


支配する側の人間と


それに気付いているのかいないのか、

支配される側の飼い慣らされてしまった羊たち。


…極々一部の例外を除いては。



俺は、どちらにも所属しない。


支配者でもなければ羊でもない。



どこの宗教も神も人を根本的には救わない。


だから俺は

悪魔と契りを交わした。


少なくとも神なんかより悪魔の方がずっと役に立つから。



組織の人間の意図があったにせよ

力を望んだのは自分自身。



俺は、世の中を変えたい――――――


私利私欲の為に支配する側の人間を蹴散らし


愚かな羊たちに覚醒と自立を促したい。


この世の中は圧倒的な数の愚民がその進化を妨げている。


その真実を暴き

突き進む為に。


だから俺には力が必要だ。


たとえ悪魔と契りを交わすことになったとしても。


俺の信念は誰にも曲げられない、


だから畏れる暇なく立ち向かっていく他道はない。


地上に光が降るのを待つのではなく

自ら輝きを増す為に磨いていかなければならない。


それが人類の使命だから。


だから俺はやる。



神は人類を、地球を

救うことは決してないのだから―――――――。




だから、俺がやる。

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