カウンセラー

これは夢。

両腕のない穏やかそうな青年が椅子に座っている。

ゆったりと腰かけた青年の足は枷で椅子につながれていた。

「あなたの話を聞かせてください」と彼は言った。

わたしは弱くて、弱くて、泣きながら全てを吐き出した。

生まれてきてからこれまでのこと、

わたしの全部。

彼は時々相槌を打ちながら、わたしの話に耳を傾けた。

安心した。わたしは弱かった。

腕のない青年の足は椅子につながれていた。

わたしは弱く、ドアのない部屋には美しい窓が一つだけあった。

わたしは弱かった。

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