第8話 心との出会い②
日曜日の朝…。
メリー「おーい、大丈夫?」
かな「大丈夫。気にしないで」
風邪ひいちゃった……。
昨日、あの男の子が泣いてたのに何も出来なかったから、メモ機能を使ってなんで泣いてるのかとか考えてたら、寝不足になって倒れたなんて、言えない!!
メリー「全部聞こえてるよ」
かな「!!」
そうだった。メリーは心のアーツクだから心が読めるんだった。全部お見通しなんて、厄介!
メリー「熱はまだ下がらないね。風邪のこと、さきに言ってこようか?寝てていいからさ」
かな「……お願いしようかな」
メリー「任せて。行ってくる」
かな「行ってらっしゃい」
しばらくして……。
エリー「あらぁ、大丈夫ぅ?」
かな「エリー?メリーはどうしたの?」
エリー「あの子、さきちゃんとのお話が盛り上がってるらしくてぇ。私がさきちゃんからの伝言預かってきたのぉ。恋の病ですかぁーってぇ」
かな「なっ」
メリーとさき、絶対勘違いしてるよ。やだやだ、そんなんじゃないのに。ただ心配してるだけだよ。
エリー「あとぉ、明日も休むなら落ち着いてから連絡してね、ノート移してくるからって言ってたよぉ」
かな「ありがとうってさきに伝えて」
エリー「もちろんよぉ。じゃあ、お大事にぃ」
さきは授業中はすごく真面目にやってるから、さきのノート見れば授業を1日休んでも安心だ。
明日学校を休めたらラッキーだな。今日はたっぷりと休ませてもらうことにしよう。寝不足でまだ眠たいし……。
月曜日
まま「微熱だけど、学校どうする?」
かな「休む!」
まま「分かった。連絡しておくね」
ギリギリ微熱で学校を休めた。ラッキー!罪悪感もあるけど、たまにはいいよね。
まま「買い物に行ってくるね。もう元気だろうから、自由にしてていいよ」
言われなくともそうします。テレビでも見ようかと思ってリモコンを手に取った。
メリー「外に来て。あの子が来てる」
かな「今日は学校だからいないでしょ。見間違えだよ」
メリー「いるんだって。早く行ってきて!私も行くから」
なんで、せなん君のところに行かせたがるんだろう?まだ勘違いしてるのかな。違うって証明しなきゃ。
外に出ると、この前と同じ場所にせなん君がいた。今日は泣いていない。学校に行ってないんだ。ますます心配になってくる。
かな「こんにちは。……私のこと覚えてる?」
せなん「こんにちは。覚えてますよ。2日前ですから。あなたも不登校ですか?」
かな「今日は微熱で休んでるの」
本当はただの病み上がりで運良く休めただけなんだけどね。言えないよね。
せなん「ただの病み上がりで運良く休めた、の間違えでは?」
かな「え?」
心を読まれた?でも、それは心のアーツクじゃないとできない事。なんで、せなん君が心を読めるの?
メリー「彼、アーツクだよ」
かな「!!」
私たち以外のアーツク。当然だ、アーツクは私たちだけじゃない。アーツが使えるのが私たちだけだって、なんで思ってたんだろう。
かな「もしかして、せなん君は心のアーツク?」
せなん「なぜ知っている?誰にも言っていないのに」
かな「私、想像のアーツクなの。せなん君も、アーツクなんだね。私の友達が心のアーツクで、心を読まれたことに気づいたんだ」
せなん「まさか、こんなに近くにアーツクがいたなんて。それも想像のアーツク。チート使いじゃないか」
かな「そんなんじゃ……」
せなん「何しに来たんですか。種が欲しいんですか?」
かな「ん?」
せなん「知ってますよ。想像のアーツクは、アーツの種を悪用できるって」
かな「何それ?」
せなん「知らないの?知らないならいいけど」
かな「よくない!教えて、種の悪用って何?」
せなん「教える義務は…。分かりました。教えます」
両手を合わせてお願いアピールしてたら折れてくれた。さきやメリーと違って、まだ子供だな。私からするとすごくありがたいけど。
そしてせなん君と近くの平たい石に座って、話し始めるのを待った。
あとがき
かなたちは、田んぼとか小さい森がある田舎に住んでいます。近くに海もあります。
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