妖精養成者増員要請~フェアリーブリーダー~
大黒天半太
妖精養成要請
魔法の才能があると小さい頃に判定され、修行に入ったのは、まだ幼い時の話で、実際のところ、よくわかってはいなかった。
何か、絵本の妖精が見えるようになれるとお師匠様に言われて、わくわくしたような記憶がある。
魔力を感知する訓練から始まり、自分の内側の魔力や、周囲の様々なものが秘める魔力とその特性・属性を感じ分けられるようになれるまでは、あっという間だった。
魔力感知と魔力識別の
選ばれた子供らは、魔力量が増えるにつれて段階的に魔法の修行を始めるものの、魔力の制御が未熟な初期は、その制御から外れた一部を解放・放出するだけで、魔力を帯びた或いは魔力を好む存在が集まって来る。
御多分に漏れず、魔法習得が思ったより進まなかった私は、ただ集めた魔力を漏出させて、実体があるのかないのかも定かでないモノを、ただただ集めてしまう状態だった。
漏れ出た魔力に集る羽虫のようなモノは、妖精~妖怪に成る前の幼精段階らしい。
それらの幼精に餌として自分の魔力を与え、
そこまでは誰にでも出来るが、それ以上の段階、有用な能力を備えた妖精に育てるとなると、話は異なって来る。
偶然にも、その妖精を育てる才能が私にはあったらしい。
私の魔力が上がれば、集まる幼精は増え、その中から、波長の合うモノが魔力を吸収して、妖精へと成長する。
成長した妖精が、魔力を駆使して様々な能力を発揮できるようになれば、特に人間が魔法を行使する際の補助の能力を持っていれば、それは
魔法使い(
妖精養成者増員要請~フェアリーブリーダー~ 大黒天半太 @count_otacken
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます