ぼくは夢を見た

古 散太

ぼくは夢を見た

ある日の早朝、ぼくは夢を見た

すべてが暗闇に覆われた黒一色の世界

無音で無風で無味無臭の空間

その中に浮かびあがる小さな白い光の点

近づいているのかすこしずつ大きくなり

ダンプカーを正面から見たぐらい

白い光は眩しくなく強さを増していく

やがて光はぼくの目の前で立ち止まり

じっとぼくを見つめているようだった

あとすこしだけ光が近づいてきて

大きな光の玉から夏ミカンぐらいの

小さな光の玉がふわりと浮かんで

差し出されるように目の前に


小さな光の玉を受け取ろうと

ぼくがそっと手をのばしたら

小さな光の玉は素早く

ぼくの胸の中に飛び込んだ

そして大きな光から聞こえた

「あなたに超能力を贈ろう」


そのときぼくは目が覚めた

その日からずっとぼくは

どんな超能力が開発されるのか

楽しみにして生きている

ただの夢かもしれない

でも面白そうな夢だったから

そのオモシロに乗っかって

今日もぼくの日常を生きていく

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ぼくは夢を見た 古 散太 @santafull

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