ぼくは夢を見た
古 散太
ぼくは夢を見た
ある日の早朝、ぼくは夢を見た
すべてが暗闇に覆われた黒一色の世界
無音で無風で無味無臭の空間
その中に浮かびあがる小さな白い光の点
近づいているのかすこしずつ大きくなり
ダンプカーを正面から見たぐらい
白い光は眩しくなく強さを増していく
やがて光はぼくの目の前で立ち止まり
じっとぼくを見つめているようだった
あとすこしだけ光が近づいてきて
大きな光の玉から夏ミカンぐらいの
小さな光の玉がふわりと浮かんで
差し出されるように目の前に
小さな光の玉を受け取ろうと
ぼくがそっと手をのばしたら
小さな光の玉は素早く
ぼくの胸の中に飛び込んだ
そして大きな光から聞こえた
「あなたに超能力を贈ろう」
そのときぼくは目が覚めた
その日からずっとぼくは
どんな超能力が開発されるのか
楽しみにして生きている
ただの夢かもしれない
でも面白そうな夢だったから
そのオモシロに乗っかって
今日もぼくの日常を生きていく
ぼくは夢を見た 古 散太 @santafull
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます