第5話「竜さんの娘さんと化け物(勇者)」

どうも、前回カウンター返しをまだ赤ん坊の勇者にやられた神です。


あの後意識を失って何があったこと言うと、まず卵が孵化しました。

本来竜の卵って大気中の親の魔力の混ざったマナを何ヶ月も取り込んで孵化するものなんですよね。


それが私が気絶して吸いきれなかった勇者の魔力が卵に取り込まれて魔力だけでなく必要分のマナすらも満たしたらしいんですよね…


しかも必要以上に取り込んだせいで強さが勇者に匹敵するくらいになっちゃったんですよね…。

竜の身体に勇者の魔力、とんでもない子竜が生まれたもんですよ。

ちなみに今は竜の娘と勇者を別空間で同時に鍛えてます。


「オギャア!!」


「ぎゃお〜!!!!」


(う〜ん…あいも変わらずバケモンじみてるなぁ…)


一人と一匹の攻撃により吹っ飛びながら私は考えていた…


(これもう本格的な訓練始めても問題ないかな?)


今やってる訓練は勇者達が持っている力を"遊ぶ"ことで伸ばすというものだ。よくあるでしょ?使えば使うほど、同じ作業をすればするほどその技術も練度も上がるってやつ。


(こいつらそれもう伸び切ってる気がするんだよなぁ)


そう、こいつらもとい勇者と子竜に関してはもう技の練度も魔法もスキルも全部出来上がってるんだよなぁ。

鑑定能力によればこの世界での練度の上限に達している。

ただ練度があっても技術と使い方を分かってなければ…


「オギャア!」


「ぎゃお〜!」


このように魔力を全開で空間ごと私を壊そうとしてしまうのです。


「はぁ…」


最近は本当に憂鬱だ、近頃全く遊び歩けていない…つまり娯楽を味わえていないということだ。そろそろ亜空間の村人と盤上ゲームをして遊びたい…


けどなぁ…こいつらがしっかりと言葉を理解できるようになるまでほとんど意味のないこの修行と称した遊びをしなくてはならない…


竜に押し付けるか…?


「ぎゃお〜」


「ぎゃ!」


「キャッキャ」


「ま〜」


なんか仲良く会話みたいなことをしてる…


(翻訳の能力を使っても意味がでてこないから言葉ではないんだろうけどね。)


「まうあ〜(楽しい)」


ん?今翻訳が作動したような…もしかしてもう言葉を覚えてきた?


それならあれができるかも…


「ぎゃお〜(驚き)」


これは…感情を言葉に表してるやつかな?でもそれならできる。遊べ…教えることができる!


「二人とも!よく聞いてね!」


「う〜?(興味)」


「ぐぉ〜?(興味)」


「これから!知能育成プログラムを始める!」


「あぬぅ〜?(興味)」


まずは将棋から始めよう。能力発動、創造!

それから赤ん坊でもわかるルールを記載した本も作ろう!

え?そんな本が作れるなら最初からそれを使って学ばせればいいって?

私は前にも言ったけどこの子達には成長して学んで欲しいんだよね、だから使うのはこういうどうしても身につけて欲しいことだけ!


だから別に大丈夫!うん!大丈夫!


➖️➖️➖️➖️➖️➖️あとがき➖️➖️➖️➖️➖️➖️

第五話いかがだったでしょうか!

まさか卵が孵化するとはね…

今回は特に話すことはないかな…そうそう、一つあったわ、次回なんですけどこれから11年後くらい後の世界になります、勇者たちの成長をしかと見てやってください!

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