あなたの家にも、その優しい妖精はいるのかもしれない。秀逸なキャッチフレーズに支えられ、読後感も私たちの心を優しく温め、優しさに包まれる物語です。
これまで数多くのレビュワー様があらすじを述べられているので割愛しますね。
この物語で登場する『かまどの妖精』という比較的身近な物から発生する目に見えぬ神秘的な存在。身の回りの物の扱い方や心の在り方を引き合いに出しており、興味深いタッチで描かれていきます。そこから寓意的かつ道徳的な視点で展開され、意義深い価値を生み出していると強く感じます。
人の心が見えないように妖精の姿・形もまた想像に委ね、心を通わせていく。そして時を経ても人と妖精の営みはささやかな思いで紡がれ続けていくシーンに胸が熱くなりますよ。
心の在り方を見直すきっかけ。そんな契機として幅広い世代の方々におすすめしたい心温まる素敵な物語です。
素晴らしいです。
KACのお題「妖精」、そこにこれだけの感動を持ち込んで頂けるとは、レビューの前に先ずは筆者様に最大限の感謝を。
「妖精」を皆様は見た事がありますか?
僕はないです。ですが、こちらの筆者様、ここだけの話ですが、きっと「妖精」を見ておられます。勿論、比喩としての意味ですが、そう思わせる程に「優しく」「慈しみに溢れ」「穏やかな」な視点で物語は語られます。
少し大げさなお話ですが、日本では古来より様々なモノに神が宿り、そして感謝を捧げる習わしがございます。「妖精」という文化は、西洋の視点で「悪戯っ子」なイメージが多分に含まれますが、日本的な視点で捉えると、また違った趣を得るかと思います。
さて、こちらの作品。ネタバレにならない範囲で、私はそういう日本的な視点を感じました。僕らの生活に密着する様に、きっと「妖精」はいて、様々なささやかな恩恵を運び、そこで暮らす人々に対し、一喜一憂しているのではないでしょうか。
そんな「妖精」と「人間」の物語。筆者様の持たれる、「果てしなく深く、慈愛溢れる」お心で綴られています。もう完全にプロの領域です、とても、とても、素晴らしい。
お勧め致します。
大人が心癒す時に読まれてもいいし、親子で語り合いながら読まれてもいい、さらに友人にすすめたり、学校図書に推薦してもいい、そんな素晴らしい物語です。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)