おまけ・怪談シャガンケの追補

 かつて地上を支配していた旧き邪神の一柱であるシャガンケ。


漢字で著すと『蛇眼怪』もしくは『邪眼怪』。由来はそのまま蛇と眼の怪異。蛇(のような触手)が川や湖のように溢れている為、蛇江河じゃえが(本来の号に即した発音としては、これが一番正確な音)とも。


 蛙を眷属として従え、手近の生物を手当たり次第捻り潰す復讐者。小椋おぐららが山に入った際に辺りがひらけていたのも、元あった木々を薙ぎ倒していた為。最も影響を受けていなかった小椋が、もっとよく探索していたら人の腕を持つ奇怪な蛙を発見していただろう。その場合の生存者はいなくなるが。


 古くから封じられていたが、近くにきた生徒たちに封印を解かせるように動かしていた。


 ただし、操った学生の知識不足もあり、不完全な形で復活してしまっていたので、放置していても、さほど脅威ではなかった。完全復活を目論み、たびたび生徒をそそのかしては復活できないか試していた。


 小椋が投擲したキーホルダーに描かれた五芒星エルダーサインにより、再び眠りにつく。


 なのでこの話を聞くだの話すだので目をつけられることはない。

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