第24話
愛美は梨花に謝った。
「ゴメン。苦労させたね……」
「したよ、苦労。死ぬほどした」
「でも死んで無いじゃん」
「死んでたまるか」
梨花の口角が少し上がり、笑顔に見える。
愛美は笑ってくれたことに感謝した。目から涙が溢れ落ちる。
「ごめんね、ごめんね、本当にごめんなさい」
ベッドから起き上がり涙を拭う愛美、ふと
「でも、どうして? どうやってここまで?」
「弁当屋の店長が運んでくれた。援交も気にしないって。
若気の至りは誰でもあるってさ」
一瞬喜ぶ愛美だが、
「言ったの? 店長に? なんで言うのよ!」
「説明しないと警察呼ぶって言うから。でもイイ男ね」
ニヤリと笑う梨花を見て、慌てる愛美。
「えっ? やめてよ!」
「アンタの男じゃないでしょ。私のタイプだし」
「ちょっと! ちょっと! ちょっと!」
「第2ラウンド開始!」
「もう! でも、負けないよー」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。