下っ端令嬢ですが、転移魔法では右に出るものはおりません!

家格も役職も下っ端令嬢ロッテ・ヴァーグナーの得意魔法は唯一使える転移魔法。国内でただ一人が使える他者も運べる優れもの。
だが、便利だなと手放しに誉めるには、巷の麗しき令嬢達に叱られてしまう理由がある。そう、対象と隙間なく抱きつかねば目的地に連れていけないのだ(不可抗力)
王太子まで運んだのは、仕事だから。そう、仕事だから……!
次に運ぶのは、国内随一の人気を誇る師団長閣下?! しかも、南方が滅びかけようとしてる?!

コミカルに進められて始終楽しく読ませてもらいました。ちょっとあれな境遇に(いろんな意味で)ひぃひぃ言いながら頑張る令嬢もかわいらしくて、にこにこしていました。
読み終えた後は、よかったねと彼女の頭を撫でたくなりました。きっと、彼女のおさげも尻尾を振るように喜ぶことでしょう。