ルイスは、人間の王子と妖精の女王の娘が住むと噂される屋敷を訪ね、美しい翅をあつらえることを約束した。
しかし、それは真っ赤な嘘。金を巻き上げられたら、それで十分だと悪巧みをしていた。そして、一夜明け、二日三日と過ぎて己に降りかかる不調の原因に気付く。
そして、彼は彼女に『ふさわしい翅』を探すこととなる。
星の瞬きのようであり、光を吸収する真珠のようであり、朝焼けのひとつとない輝きであるような、きらきらとした情景描写は、まばゆさに溢れていて本当に妖精の国に迷いこんだような感覚でした。
それもさることながら、キャラクターがどの方もどこか可愛らしくいとおしく感じるほどに素敵で、読んでいてこんなに心地いい想いを覚えたのは久しぶりな気がします。
さて、ルイスが見つけた翅とは? 妖精姫の秘密とは? するすると明かされていく事実にときめきを隠せないことは間違いありません。
妖精国に連なる物語、ぜひご覧あれ!