<font color="#cd5c5c">「彦、彦っ……も、だめ……イッちゃ……あああぁ！」</font>

　のけ反って、指を強く絞めつけてくる鈴に、彦佐も感極まっていた。

　鈴がこんなにも素直に、彦佐の指に反応して淫れるのは初めてだった。

　どんなに濡れていても、身体が感じていても、鈴の心は頑なに彦佐を拒もうとしていたのを、彼自身が一番よく知っていた。

　どんなに与えても、愛しても、鈴は彦佐の心までを受け入れようとしなかった。

　でも、今初めて、鈴が彦佐に心を開いて、彼を受け入れてくれている。

　達して、ぐったりした鈴から指をそっと抜くと、彦佐は裸になり、彼女の腰を引き寄せ、待ち望んだ瞬間を味わうために、太くて長い男根をゆっくりと鈴の中に挿し入れていった。

<font color="#cd5c5c">「は…ぁあ…んん…っ！」</font>

　奥まで拡げられていく感覚に、鈴の背中が反る。

<font color="#4682b4">「うう、鈴……、いい…っ。鈴の膣内（なか）は、本当に、気持ちが…いい。これだけで、満たされてしまいそうだよ…」</font>

　奥までしっかりと鈴を貫くと、彦佐はゆるゆる腰を動かし始めた。

　熱く狭い肉襞が彦佐を甘く苦しめる。

<font color="#cd5c5c">「ひ、彦……、んっ、ん、気持ち…いい、奥に、あたって…る…」</font>

　彦佐の首に腕を回して抱き着き、彼の腰に白い脚が絡みついて甘く揺れるのに、彦佐は喜びの呻き声をあげた。

　完全に彦佐を受け入れても尚、もっと奥までと誘う鈴の動きに、頭の中が雄の欲望に染まる。

<font color="#4682b4">「す、鈴、鈴……、鈴っ！」</font>

　激しい雄の衝動を我慢出来なくて、彦佐が夢中で腰を動かすと、鈴がひっきりなしに嬌声をあげて応えてくる。

<font color="#4682b4">「鈴、だ…だめだ、もう…っ！」</font>

　彦佐は苦しげに告げ、鈴の中に入った雄をさらに激しく抜き挿しした。

<font color="#4682b4">「う、イクッ！」</font>

　食いしばった歯の間から、感極まる彦佐の呻きが大きくもれた。

<font color="#cd5c5c">「ああ、あ、あ、ああっ、彦―――――…」</font>

　ドクンッ…と強く脈うつ彦佐を感じて、鈴も感極まり、身を強張らせる。

　彦佐の雄が何度も激しく震え、溜まっていた精を吐き出すのを、鈴の雌襞が淫らに促す。

<font color="#4682b4">「う、う……あ…あ…」</font>

　精を放つ快感に腰を震わせ、彦佐は鈴の胎内深くに全てを注ぎ込んだ。

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　あまりの充実感に、荒い息で抱きしめ合ったまま、二人はしばらく動けなかった。

<font color="#4682b4">「鈴……」</font>

　胸に溢れている充足感を言葉に出来ずに、彦佐は彼女に頬を寄せた。

<font color="#cd5c5c">「彦……好き」</font>

　かすれた鈴の甘い声に、今果てたばかりなのに、彦佐の身体が熱く反応を示す。

<font color="#4682b4">「鈴……もう一度、したい。抱きたい…」</font>

　膣内で衰えない彦佐を感じながら、鈴は微笑んで、彼を引き寄せた。

<font color="#cd5c5c">「愛して…」</font>

<font color="#4682b4">「愛してるよ…苦しいくらい」</font>

　彦佐は囁くと、ゆっくりと動き始めた。

<font color="#cd5c5c">「んっ…、んんっ、彦……あ、あっ…わ、私の身体、変じゃない？」</font>

<font color="#4682b4">「変じゃないよ…凄く綺麗だ…」</font>

　力強く腰を押し込む彦佐に鈴は甘い悲鳴を上げ、潤んだ瞳で彼を見上げた。

<font color="#cd5c5c">「…ここ…も？」</font>

　雄を受け入れているそこを指でそっと開いて見せる鈴に、彦佐は視線を下ろした。

　淡く生えた茂みは、鈴の大切なそこを隠せていない。

<font color="#4682b4">「凄く綺麗だ。鈴の全部が…よく、見える……んっ！鈴…もっと、見せてくれ。興奮、する…！」</font>

　鈴の膣内から自分を引き抜いて、彦佐は彼女の指が開くそこを舐め始めた。

<font color="#cd5c5c">「あ、んっ！ひ、彦佐…」</font>

<font color="#4682b4">「鈴のここ…好きだよ。綺麗な色してるのがよくわかる。それに…舐めやすくて…いい…」</font>

　彦佐が放った白濁が鈴の胎内から溢れ出て、そこを汚す。

　指を二本、そこに挿し込み、彦佐は溢れ出てくる白濁が透明な蜜だけになるまで、彼女の蜜壺の中を長い指で掻き出し、その蜜を味わった。

<font color="#cd5c5c">「んん、ぅ…あう……彦、わ…私…、ほかの人と違う？」</font>

　彦佐の舌の動きに腰をくねらせ、喘ぎながらも尋ねる鈴。

　彦佐に愛されるのに、そこが子供のようだと栄治に言われたことが気にかかった。

<font color="#cd5c5c">「子供…みたい…で、変…じゃ、ない？」</font>

　鈴の淡い茂みを指で弄び、撫でつつ、その下にある小さな陰核を熱心に舐めながら、彦佐は目だけを上げて彼女の顔を見た。

<font color="#4682b4">「子供なわけないだろ。こんな…濡らして……欲しがってるのに？」</font>

<font color="#cd5c5c">「うう、ひ、彦…」</font>

<font color="#4682b4">「……子供みたいなら、こんなに男を興奮させられないよ…」</font>

　身体を起こした彦佐の下半身には、その言葉を証明するのに充分過ぎるモノがある。

　鈴を抱き起こし、膝に乗せると、彦佐は下から深く貫いた。

<font color="#cd5c5c">「んんーっ!!」</font>

<font color="#4682b4">「吸い付いてくる。鈴…凄く、いいよ…」</font>

　鈴の腰を上下に揺らし、彦佐は気持ち良さそうに吐息した。

<font color="#cd5c5c">「あー…」</font>

　鈴の透き通るような白い肌を淡く熱に染め上げて、彦佐は彼女をより深い官能に追い込んでいく。

<font color="#4682b4">「鈴…、俺をこんなに興奮させられるのは、鈴だけだ！」</font>

　粘着質な水音と肌がぶつかる音に、乱れた息遣いと二人の歓びの声が重なる。

<font color="#4682b4">「鈴っ！」</font>

　彦佐の叫びに鈴の嬌声が被さり、二人は共に達した。

　身体だけでなく、心も繋いでの本当の結びつきを、彦佐と鈴はこの夜に初めて知り、互いに溺れた。