愚才な武人と天才娘達未来編
不自由な新自由主義の反乱児
第三章アメリカ麻薬捜査編
追跡の任務が始まり、隼人とヒロ達は宙飛に乗りシャチの船と合流、
ジャンとジャックは陸から連絡を待ち荷受け搬入に備える。
陸空海の三方包囲の術式で組織を壊滅する戦略だ。潜水艦大鯨に荷物が渡り2週間弱が経つ頃、ヒロ達3人はシャチの船に合流した隼人のチームは空から陸と海、双方
サポート出来るように待機だ。空からは鳥形ドローンで見張り、海中は
アングラーフィッシュで追尾し、それをシャチの船と宙飛で監視したのだ。
ニューヨークには4つの区域にビーチが分れてビーチのオープンは7月
からの様だ。その時により敵は大鯨から何艘かのボートで荷受けしている様だ。
更に怪しい車が何台か近くに待機してるのがドローンの偵察で見て取れた。
ヒロはこの術式に驚きを隠せなかった。
リスクを最大限に下げ効率を上げる理に叶ったやり方なのだ。安全な輸送機や潜水艦をハブ(中軸)にして多くの組織に物を分配し、末端にリスクを負わせて大きな取引を履行する。一部が逮捕されても損失は少ない訳である。またその時によってルートを変える事も可能で変幻自在に密輸出来るのだ。輸送機や潜水艦を使っても採算は
取れるので有る。こちらは、陸空海でドローンを使い全て逮捕して、
そこからシステムの手がかりを掴むしか無い。その旨をⅭIAとFBIに知らせ、
先ず敵の潜水艦での荷物の受け渡しが終わるのを待つ。
ボート5台くらいに分れ受け渡しが済んだ所でシャチのチームの水上バイクチームが空からの指示を受けボートが離れ所で追跡する。こちらも5チームに分れボートが
陸に付け荷渡しをするのを確認して捕獲する。
つまり荷物のリレーをさせておいて敵を全員逮捕する作戦なのだ。
荷受けした陸の密売組織は空の宙飛から鳥形ドローンが監視してⅭIAやFBI、
ジャン、ジャックのチームが逮捕し。ヒロは潜水艦大鯨を捕獲する大仕事だ。
敵は18式魚雷とハープーン・ブロック2を搭載している上に潜望鏡の画像が船室のモニターに映る。対魚雷防御システムも搭載しているが、ヒロ達の
アングラーフッシュはスティルス機能も備えた水中ドローンだ、それを春花が何台も操り動力スクリュウに網を絡ませ動きを制御した。そこをヒロはユニオンの弓で小型爆弾のついた矢で潜望鏡を狙い爆破したのだ。その後、美樹とシャチが水上バイクで両サイドが艦上に乗り込みハッチを爆破するヒロは小型艇
から大鯨に乗り込みハッチに催涙ガスを投げ込んだ、慌てて出て来た乗組員を順に
制圧していく。海に落とした敵はシャチの部隊が救助、逮捕する大掛かりな作戦だ。乗組員は40人で部屋を少なく改造してそこに荷物を詰めて運んで居た様だ。
カリブから東海岸のルートならそれで航行が可能だったようである。
乗組員は日本、中東、中国と他民族で有った。自衛隊の潜水艦乗りは非常に労働環境が悪く、その後の潰しも効かないのも問題なのだろう。他国と違い航行日数が長い上、海外への派兵も多く密室での勤務で虐めや労働環境から自殺などの殉職も有ったのだ。大鯨の乗組員を全員拘束してシャチの船に乗り、港に近付けると様子が変だ。美樹と春花をシャチの船に残し、ヒロが水上バイクで港に上がる。そこには多くの
ギャングが逮捕され、ジャンやジャックも居た。
ヒロがジャックに【車で待機していたのはこれだけか?】と聞く。
二人が黙って様子が変だ。ⅭIAの人間と思しき男が【ヒロさんですね、先日の事件について事情をお聞かせ頂けますか?】と言う。【名前も身分も明かさず令状も無い人間に話す口は持ってないな、事情なら一緒に捜査した部下に聞け、俺はお前達を
一切信用してないからな】とヒロが言う。すると銃を構え【ご同行頂けないなら抵抗したと見なし死ぬことに成りますよ】と言う。
ジャンが【止めろ、そんな事をしたら大変な事になる】と制止する。
【俺が死ぬのを怖がると思っているのか?】と距離を詰めて身体に押し付ける。
回りの捜査員が、一斉に銃を構える。すると上空から宙飛のドローンが捜査員を
囲んで威嚇の機銃を上空に発させバババババッと乾いた音がした。
四方に4台のドローンが止まって捜査員を囲んでいる。
【お前らギャングを逃がして物はどうした】と捜査員に言い、隼人に電話して
【物は追っかけているのか?】と聞くとFBIが追っているようです、
それをドローンで追跡しています】と言う【俺たちを拾って一緒に追いかけるぞ】とヒロが言う。ⅭIAの捜査員をドローンで制止して3人が宙飛の乗り込みドローンを追った。シャチに連絡を入れて状況を知らせ、沖で待機するように言った。
ヒロが宙飛の中で港での状況をジャンに聞く【ジャン、どうなっているんだ、ⅭIAの動きはお前の責任だろ】と言う。
【キャリーに嵌められたんだろ、もう一つの派閥が寝返ったのかもしれん】と言う
【まあ良いジャックお前はどう動くんだ、降りるならここで降りても良いぞ、
オセロの色が少し動いたようだ】とヒロが言う。【俺はオセロの駒じゃない、
コロコロ色を変えられるか、公務員を舐めんじゃない】とジャックが言う。
【公務員を見直したよ、悪かったな】とヒロが言う。
【先生、私達も元公務員ですよ】と隼人が言う。【すまん、娘達に職業貴賤は無いと
教えているのに、ザマー無いな】とヒロが言う。
マリにも連絡を入れ状況を報告する。
【パパ、こっちは大丈夫よ、美樹ちゃんからも連絡が有った、ⅭIAの連中も虫が
監視しているし、こっちにはロンさんのチームも帰って来ている】とマリが言う。
【あいつら、舐めやがってこれで罠にかけたと思うなよ、罠に嵌めたのはこっち
だって思い知らせてやる】とヒロが言うと【これから本格的に術式を展開するわ、
ユニオンを甘く見るとどんな目に合うか思い知らせましょう】とマリが言う。
ドローンで確認すると、逃げ出した車は5台、ⅭIAが逃がしたのは明白だ。
FBIのジャックの部下が2台、先んじて抑えていたがⅭIAは1台も捉える事が
出来ていない。FBIが抑えた2台は恐らくマンハッタンの街中を抜けずに
捕縛されたようだ。逃げ出した5台の内3台はニュージャージー州方面入ってる。
2台はカナダのトロント方面に向かっている。隼人が【どうします?ドローンで攻撃して足止めしますか?】と聞く。
ヒロが【ニュージャージー方面はワシントンとロスに向かってるんだろ、
ワシントンまで400KⅯ、ロスまで約4000KⅯトロントまで500KⅯの距離だ。ジャックお前の部下はワシントンはホームだよな、連絡してドローンの位置を
教えろそっちに向かい、物を抑えるように指示してくれ。こちらからも人を
派遣する。戦術と武術の達人だ】と言う。
ジャックは部下に、ヒロはロンに連絡をして位置情報を連絡した。
ロンに電話すると【ヒロ、今そちらにも頼もしい援軍を派遣して居ます。2時間位で合流出来るでしょう。先ずカナダ方面の車を抑える積もりなのでしょう?】と言う。
【ああ、トロントを超えられるとまずいからな、ロスのほうはドローンとGPSで
追っかければ時間が有る、因みに応援って誰だ?師匠に対して失礼だと思うが、
今にんやりと笑わなかったか?アンタとは付き合い長いから、
少し悪い予感がしたんだ】とヒロが言う。【会ってのお楽しみです、良い修行を
楽しんで下さい】とロンが言う。
ジャンが【どうしたヒロ、少し様子が変だが、何かトラブルか?】と言う。
【そうじゃ無い、悪い予感がするだけだ】とヒロが言う。
1時間ほど過ぎてトロンとの一台に近付いた頃、赤い車が物凄いスピードでその車に近づいて来た。夜中の3時とは言え時速300kmは超えたスピードだ。
赤いスポーツカーで一気に麻薬の運搬車を追い抜きしばらくして、なんとUターン
して戻って来た。1km離れた所から車の下部から細い筒の
ような物が出て来たと思ったら、相手の車がひっくり返った。ヒロは隼人に直ぐに
垂直着陸で近付くように指示をして相手の車の状態を確認した。
今の所ガソリンは漏れて無いが直ぐにギャングの連中を車から引っ張り出し。
麻薬も外に出して確保した。悪い予感は的中したのだ。その車を運転して居たのは
弟子のアリサで隣の助手席にはその連れ合いでユンチャオジュニアが乗っていた。【こら、そこのバカップル何て事してくれたんだ、証拠と証人が消滅する
所だったぞ】ヒロが言う。【大丈夫よヒロ、日本車、性能良いから安全性、高い。
心配ないね】とジュニアが言う。
【おい、バカタイ人、いくら恩人の息子でアリサの婿でももう庇いきれないぞ。
タイ人の能天気も対外にしろよ。道路で小銃ぶっ放し車を解体してどうするんだ】とヒロが言う。【アリサ、ヒロはどうしていつも怒っている?僕頑張っているのに】とジュニアが言う。【先生、そんな怒らないで、ジュニアは一生懸命やっているのよ。タイ人は大器晩成型が多いの。私に免じて怒らないで】とアリサが言う。
アリサはヒロの弟子でヒロの同僚の娘ジュニアはムエタイ戦士でヒロの恩人で兄貴分の息子で縁あって結婚したのだ。ジュニアと結婚してアリサは何故かキャラが
変わったのだ。ヒロはジャックに電話して下に降りてもらい、FBIに連絡して、
ジャックに現場の保存を頼んだ。バカップル二人にはFBIが来るまで、一緒に待機するように指示をした。ジュニアが【ヒロ僕、退屈だからヒロと組手したい、
もう一回組手相手して】と言う。【しねえよボケ、お前を相手したらアチラコチラ
怪我して嫌なんだよ、そんなだからタイで賭けに成らなくてベルト取れなかったんだボケ】と言う。【アリサ、僕、傷付いたヒロ酷いよ】とジュニアが言う。
【先生、酷いわ、私をジュニアに取られたからって、きつく当たらなくっても】と
アリサが言う。【そんな事より、お前アフリカは大丈夫なのか?】とヒロが聞くと【生徒たちがちゃんと頑張っている、ミオちゃんやレナやケンちゃんも居るから】と答える。3人ともアリサの生徒でヒロも武術を教えた子供だがヒロに取っては、
まだまだ半人前のガキンチョに感じた。
その現場を後にして、もう一台を宙飛でヒロは追いかけ更に一時間で発見する。
今度もトヨタのSUVだアメ車ほどデカく無いが耐久性も翌燃費も経済性も良い。
タロットの関税の関係でカナダに販売のシフトを映した結果かもしれない。
カナダでは販売が順調なのか?ヒロは【日本車を犯罪に利用しやがって、トヨタ車
なら怪しまれ難いとでも思っているのか?世の中荒れたら日本の乗り物が人気って
どんなカラクリだ】と言う。【フランス車は家柄が良すぎて近寄り難かったの
じゃ無いか?】とジャンが言うと【子会社の犯罪人を国外に逃がして何を偉そうに
言っている】とヒロが言う。{【あれは、ただの日本の子会社の中の反乱で嵌められたんだろ、日本の司法が可笑しいんだ、フランスは悪く無い】とジャンが言う。
どうでも良い話である。ヒロは隼人に【国境を抜けるまで間に合うか?】と聞く。
ウッドストックの手前ですから中間点のシュラキュースまでには捕獲地点に出来ると思います。どのルートを奴らが取るか見定める必要が有りますが】と言う。
【後2時間以内と言う所か】とヒロが言った。
実際にはもっと早く追いつけるが一度上空まで登り、そして降下してくる時間を考えたらそれくらいを見る方が良いのだ。【どのポイントで待ち伏せてどの作戦で奴らを止めるか決めないとな】とヒロが言うと。【ヒロが良く使うマキビシってので車を止めて止まったら拘束すれば良いんじゃないのか?】とジャンが言う。
【他の車もパンクして大事婚に成ったら誰が弁償するんだ】とヒロが言うと
皆がヒロの方を指をさす。こいつら鬼だ任務の為に仲間を平然と犠牲にしようとしてるとヒロは思った。ヒロはマキビシは諦め、敵の車を待ち伏せ隠れてタイヤを狙い
バーストさせてジャン達に連中を拘束させる作戦を取った。ヒロは道路の横に
隠れ銃を構えジャンの合図を待つ。タイヤを撃ちぬくとドローンが車を追って
止まった場所を特定する。相手が車を修理しようとする所をドローンで囲み武器を
捨てさせて、三人で無力化する作戦だ。車の中の一人に少女買春の現場に居たⅭIAの捜査員も居たのだ。ジャンが【良い所で会えたな、探して居たんだ、聞きたい事が山ほど有るんだよ】男に言う。【俺は潜入を命じられただけなんだ、助けてくれ、
俺は何も知らん、本当だ】と男が言うと。
【FBIでキッチリく聞かれるから、忘れた事を良く思い出しておけ、殺人、
証拠隠滅、麻薬の大量所持、たっぷり拘留期間は確保できる。ⅭIAだと恨んでる
連中も留置場や拘置所に沢山居るから、司法取引に応じた方が良い気もするがな】と言う。日本では違法だがアメリカで合法なのだ。残りはロス方面の車のみだ。
きっとニューヨークの一台はロンが捕縛しているであろう。先ほど最初の車の移動が終わりアリサ夫婦とジャックがこちらにやって来た。ジャックもアリサの車の後部座席に乗って来たようだ。顔が真っ青な顔に成っている。ヒロが【どうした?大丈夫か?顔が真っ青だぞ】と言う。魂が抜けた状態だ。
ヒロが【アリサ、何が有った】と聞くと【別に何も無かったよ、FBIの現場処理が終わり。3人でこっちに急いだだけだけど】と言う。
【まさかアメリカのおんぼろ道路を時速400KⅯ以上で走って来たんじゃ無いだろうな】と聞く。【解んない、いつも通りアクセル産んでいただけだよね?ジュニア】とアリサが言う。スピード狂いはきっと死んだ父親譲りなのだ。ヒロはこの二人に
早くアフリカに帰って貰いたかった。大人しく控えめだった、アリサが結婚すると
こうも変わるのは女の恐ろしさなのか?と感じた。
ワシントンの方はFBIのジャックの部下とロンが合流して車と物を抑えたようだ。あとはロスに向かう車を抑えれば一件落着だ。それさえ片付けば、厄介払いが
出来る。ヒロは【アリサ、ニューヨークに一度帰りマリとチヅルを助けてくれ】と
頼む。【せっかく、このスパーマシンでアメリカ横断したかったのに、ロサンゼルスまで付き合うよ先生】と言う。【せっかくだがマリの施設も人手が足りない、お前の力を貸してくれ】と言う【でもチーちゃんがなんか嫌がるのよね】とアリサ言う
【お前が無駄にイチャ付くからだ、気にするな】とヒロが言う。
とにかく邪魔だった。マリにその旨を電話すると【パパ、ロスの麻薬受け取りの
アジトが判ったの。ワシントンのグループと実は敵対していて。こっちで逮捕した
人間が司法取引でアジトを教えてくれたのアリサちゃん達と一緒に動いて欲しいのよ、アリサちゃん達の車はこちらのFBIに移動をお願いしたから、皆で宙飛でロスのアジトに向かって決行は今日の夜が良いわ。早めにロスで待機して夜に決行して】と言う。現地の空港に着くとチヅル、美樹、春花もロスの空港に待機していた。
【チヅルはともかく美樹と春花は、なんで居るんだシャチの船で待機して居ろって
言っただろ】とヒロが言う。
【だって船で待機するの退屈だし、久しぶりにアリサ姉様に会いたかったし、
ロスってなんかおしゃれっぽいよね。ニューヨークやワシントンより温かいし】と
言う。ヒロは気を失いかけた。しかも頭が回らなかった。昨日から寝ていないのだ。
まともに食事もしていない。チヅルが【先生、プロテインバーとサプリ一式持って
来たから宙飛の皆で栄養補給して、一休みしたら】と言う。チヅルが天使に見えた。
【チーちゃん、そう言う抜け駆けする所、変わらないよね】とアリサが言う。
【アリサちゃん大人の女の嗜みよ、ここはアフリカじゃ無いの】とチヅルが言う。
【お前ら喧嘩するな、これから任務だから】とヒロが止めた。
軽食を取った後、宙飛の中でヒロは1時間ほど仮眠を取って、寝起きのコーヒーを
飲んだ。皆を集めミーティングをしようと思ったら、アリサ夫婦と美樹、春花の4人が見えない。【チヅル、4人はどうした?】とヒロが聞く。【知らないわ、勝手に空港散歩するとか言って4人で出て行ったわ先生】と言う。【ヒロ、大丈夫なのか?なんかお前のチームどんどんハチャメチャに成って無いか?】とジャックが言う。
【ジャック、これは通常運転だ、このチームで多くの紛争を収めて事件を
解決してきた】とジャンが言う。【先生、あの4人は空港に置いて私達だけで片付けましょう、たかがギャングのアジト壊滅でしょ】とチヅルが言う。
【蟲毒術で皆殺しするんじゃない、全員生きて捕縛する必要がある】とヒロが言う。【先生、新しく下半身不随ぐらいで死なない毒ガスを開発したのよ】とチヅルが
言う。【お前いつの前に、そんなものを】とヒロが聞く。
【アフリカで退屈だったから、アフリカの科学部と現地の薬草を色々調べたの、
向こうにも毒殺する呪術が有るのよ】とチヅルが言う。
チヅルはユニオントップの頭脳を持つ一人で白い妖狐と呼ばれた母親と似た美しい
容姿と知略のエージェントでヒロの弟子でも有る。
ヒロは【チヅル、そんな所までユキ姉に似なくて良い、昔と今は違うんだ。
人が多数一度に半身不随に成れば、大騒動に成る】とヒロが言う。
怖い話である。そんな話をしてる内に4人が帰って来た。
しかも大リーグのユニフォームやプロバスケのユーにフォーム来て手にはお土産
いっぱい持って居た。ヒロは頭痛がして来た。
アリサが【先生、頭、痛そうな顔をしないで、これ一応作戦で考えたんだから】と
言う。【一応、聞いてやる】とヒロが言う【これでコンプトン市の潜入捜査するの】とアリサが言う。【アジトは解ってるんだそこを潰せば良いだろ】とヒロが言う。
【それじゃ、ダメだって先生、いつも言っているじゃん、敵ばかり作っちゃダメ
だって】と美樹が言う。【ああ、それでなんで潜入捜査なんだ?】とヒロが聞く。
【私、移動中にコンプトンて検索したら、色んな有名なラッパーの名前が出て来たの
その代表曲聞いたら、怒りと悲しみに溢れていた。春花もしれを聞いて泣いてたの】と言う。【それでどう感じたんだ?】とヒロが言う。
【ホントに悪いのは彼らじゃなく。それを利用してる連中が居るかも知れないと
言う事】と美樹が言う。ヒロはしばらく考え【良し2チームに分けるぞ、
美樹とアリサチームは潜入捜査で情報集め】
【俺とジャン、ジャックは輸送車を止めて確保、チヅルは中飛で両方に状況を聞いて
指示をしてくれ、ただしアリサのチームは本丸のアジトには近づくな周りからせめて行く】と言った。空港でアリサ達はレンタカーを借りて現地に赴いた。
コンプトンの駅前でオバちゃんが何か叫んでる様子。春花と美樹がそこに行って
話をしてます。美樹には何を言ってるか解らない様子、春花が何か話して居ます。
そのオバちゃんが急に涙しだします。春花がそのオバちゃんをハグをして抱きしめて
居ます。美樹が【あの人なんで叫んで泣いてるの?】と春花に聞きます。
【息子、死んだ、銃で撃たれて死んだ、可哀そう】と言います。春花も涙ぐんで
居ます。すこし歩くと宗教の勧誘に人達が居ました、春花に話しかけて居ます。
【この娘は神だ、神の生まれ変わりだ】と話してるようです。
【春花は神じゃないよ、天才だけど15歳の女の子だよ】と美樹が言います。
春花がニコニコしてその人にもハグをして居ます。
美樹がその人達に【ねえここで何が起こって何が変わったか教えて】と聞きました。
【ここには神が居たんだ、ブラックパンサーと言う黒人の神がね、でも今は神から
見放されたのさ】と言う。春花が【神様は皆持ってる、悪魔も神も両方皆持って
戦ってる、皆の中で】と言います。美樹が【春花偉いね、さすが春花、私の妹】と
言います。アリサが【そろそろ、中に入って行くよ】と言い車に乗り中に
入って行きます。中に入る程ゴミが道路に散らばっていて、 若者が集まっていた。美樹と春花が車から降り中に入ろうとしていた。2人が車に近付き誰かがュニアに
イチャモンを付ける」【こんな所に何の用だ?カップルでデートする場所違うぞ】と言う。【デート違うね、ただの見物よ、この町体のスラムに似てるね】とジュニアが答える。【何だと、こりゃー死にたいのか】とチンピラが凄む。
【僕、多分死なないよ、ここ大した危険、感じない、アフリカやタイの方が危険ね】とジュニアが言う。【ジュニア、弱い物虐めしたらダメよ、優しくして上げなさい】とアリサがジュニアに言うと人が多く集まって来た。それを離れていた美樹が
気が付き【ⅮON・T IT】と叫ぶ。ジュニア側のドアが開くと一人が
吹っ飛んだ。ジュニアが【何か言った?美樹】と言う。
アリサが【ダメって言ったのに】と倒れたチンピラを起こす。
美樹が止めたのはジュニアなのだ。【ゴメン、僕何もしてないよ、ドア開けただけね】とジュニアが言う。美樹と春花が近くに来て男を起こして海邦する。
車に有った水を飲ませ【大丈夫?この人、人間凶器だから迂闊に近付いちゃ
ダメなんだって】と言う。【美樹酷いよ、僕、凶器じゃないよ】とジュニアが言う。手加減が効かない凶器である。美樹が集まった連中に聞いて皆、殴り込み
に来たんじゃ無いのBB団って知ってる?こことブロック違うと思うけど】と聞く。
皆が青ざめ関わりたくない様子だ。一人が【姉ちゃんたち、何の用事か知らないが
奴らに関わるな、それに夜に成ったらここら辺も奴らが出回って来る。
ここにいたらヤバい事も有る、見てみな、この辺でも家に鉄で策が張ってるだろ】と言う。【ねえ、この辺のリーダーと話したいんだけど】と美樹が言う。
じゃあ明日朝もう一度ここに来な、話つけて置く、ただし銃とかはこの辺は持って
来るなよ。警察が銃を持ってたら直ぐ別件で逮捕して来るからからな】と言う。
結構、壮年のアフリカ系の男で有った。美樹が【ありがとう、おじさん、良い人ね。ねえ、これ私の電話なんだ、何か助けが必要な時電話して、と言い。
カデーナホテルと言うビジネスホテルに4人で待機した。一方、その夜ヒロは予定を変えて宙飛で輸送車の中継点当たりに待って居た。ニューヨークからロス方面まで
車をぶっ飛ばし、70から80時間かかるのです。
荷が降ろされ15時間立っていた。ロスからダグラス方面に最速でぶっ飛ばして行きます。ヒロはそろそろ疲労の限界を迎えて来てる気がします。
宙飛に備えたビームライフルを手に取り。【一度試して見たかったんだ】と言うのです。チヅルが【先生、それは危ないって】と言って制止します。
完全にオーバーワークで無意識状態です。
気つけにエナジードリンクを飲んでコウジが開発した小型のビームソードを懐に
しまいます。田舎の道でマキビシを巻いてこれでエンジンを焼き壊すつもりなのだ。
【日本でレンタカーを借りる時はマツダなのだ。トヨタが独り勝ちしてるからって、偉そうにするんじゃねー】と叫びマキビシを前方から漫勉なく巻きます。走って車に向かって行き、止まった車のボンネットにビームソードを突き刺します。ジャンが上空から威嚇射撃して相手をホールドアゥプさせてヒロが【地面に伏せろ、FBIだ】と叫びます。ジャックの身分証を拝借して手に持ってたのです。相手を3人で拘束しジャックがFBIの近くの州支局に連絡を取ります。するとヒロがジャックに
【たしかここの支局は以前ミンミン党の長官だったがタロットの圧力で辞め、狂乱党側の奴が支局の長官だろう。任せて大丈夫のか?】と聞く。【州警察の人間も咬ませる、それに両方俺の知り合いだ】と言う。【まい良い、こんなチンピラ逃がそうが
知ったっちゃ無い、今俺はランナーズハイ状態、このままタロットを殺しに行っても良いぞ】と言う。上で見ているチヅルが【先生、一旦落ち着いて今先生かなりヤバい状態よ、ジャン三と交代して上で休んでい】と言う。ジャンが下に降りヒロと
交代してヒロは宙飛びに乗りこんだ途端そのままシートで眠ってしまった。
3時間程して上で指示してるチヅルにジャンから電話が入りようやくヒロは目が
覚めた。夜中と言うか朝方4時だ。どうやら引き渡しが終わった連絡らしい。
何台ものパトカーも道路に居た5月中旬とは言え。流石に夜中は冷え込んだようだ。二人とも寒そうに宙飛に乗り込んで来た。ヒロが【俺は何をしていた?奴らを
拘束した記憶は薄っすら有るんだが】と聞く。【先生がこのままタロットを暗殺しに行くとか言ってたから、上に上がって休んで貰ってたの】とチヅルが言う。
【トヨタのエンジンが斜めに抉られてて捜査員がビックリしてたぞ】とジャックが
言う。【その辺は少し記憶が曖昧だ、良かった死人は出て無いんだよな】とヒロが
聞く。【3人とも肩関節が脱臼してたが何故だ?】とジャンが聞く
【その辺もよく覚えて無い】と答えた。危な過ぎる話だ。
ヒロははっと成り【ハチャメチャ組から連絡は有ったか?】と聞く。
【先生、それも覚えて無いの?移動中に連絡が有って、明日一つのグループのリーダ
と会うって報告したでしょう】とチヅルが言う。【そうだったな】と答えたが、
記憶に無かった。若年性健忘症か夢遊病の恐れがある。【とりあえず、俺らもまた
ロスに向かおう】とジャンが言い。
【うん一度ゆぅくり落ち着いて情報を待ちましょう】とチヅルが言った。
宙飛を再びロスに取ばして、駐機し、美樹達の宿泊してるホテルに向かう事と成った
愚才な武人と天才娘達未来編 不自由な新自由主義の反乱児 @tbwku42263
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