夏休み
8月。夏休みに入った。
4人は何をしているかというと
「敵そっち行った」
「倒した倒した!」
「ナイスー!」
舞衣の家でゲームをしていた。
「あんたら暇なんかッ!」
思わず舞衣は叫んだ。
4人は舞衣の方を向いた。
「毎日家来てるけど、予定とかないの?宿題とかやってる?」
「少しずつやってる」
「「「やってない」」」
「...知ってた」
舞衣はため息をついた。
「毎日来てるんなら、いっそ泊まってったら?」
舞衣の発言に、4人が目を輝かせた。
「え、何?お泊まり会みたいなの、したいの?」
「「「「したい」」」」
そして、舞衣の家でお泊まり会をすることになったのだ。
夏休みの中旬。4人は朝、舞衣の家にやってきた。
「いらっしゃい!どうぞ!」
「「「「お邪魔しまーす!」」」」
家の中に入ると、家の案内をされた。
「ここがリビングー...げっ」
舞衣の後ろから4人が顔を出す。リビングの椅子には大学生くらいの男性が座っていた。
「まっ舞衣!?誰だその子たちはっ!」
「うるさい。友達だよ。今日泊まってくの」
男は頭を掻いた。
「舞衣が男を連れてっ...」
「ちょっと、人聞き悪いなあ」
舞衣は後ろを向いた。
「ごめんね?あれ、私のお兄ちゃん。晩御飯の時間は大体いないから、多分関わることはないと思うけど...」
舞衣は4人を連れてある部屋の前に連れてった。
「ここが、今日4人が寝る部屋」
襖を上げると、和室に敷布団が4つ並んでいた。
「「「「うおおお!」」」」
4人は和室に入るや否や、布団に飛び込んだ。
「すげえ!旅館みたい!」
「とりあえず、今日はどうする?」
4人は首を傾げている。
「ゲームするんじゃないの?」
「えっ。まさかゲームするしか考えてなかったの?」
4人とも頷く。
「まじか。まあ、いいよ。とりあえず部屋行こう。」
5人は2階に上がり、舞衣の部屋に入った。
「藤咲ちゃんも一緒にやろー!」
「うん」
舞衣はゲーム機片手に大晴の横に座った。
「待ってあの敵固まってね?」
「頑張ればヘッショ行けんじゃね?」
「でもヘッショ当たんないんだよなー俺...」
パシューンという銃声。
「え、藤咲ちゃん?」
「今、ヘッショ打った?」
「うん...」
4人は顔を見合わせた。
「「「っしゃーい!」」」
5人で色々なゲームをやっている間に、昼が過ぎた。
「みんなー?ご飯よー?」
舞衣の母親が呼びにきた。
「はーい」
「「「「ありがとうございます!」」」」
リビングに行くと、机の真ん中に素麺がドカンと置かれていた。
「やった。美味そー」
5人はつるつると素麺を食べて、また部屋に戻った。
「まだゲームやる?」
「「「「うん」」」」
またゲームをして、そして夜がきた。
晩御飯も食べ終わり、ひとりずつ風呂に入った。
「じゃ、おやすみ」
「「「「おやすみー」」」」
襖を閉じても、中から楽しそうな話し声が聞こえてくる。
舞衣は自然と笑顔になり、自分の布団で眠りについた。
朝。8時になっても起きてこないので、舞衣は部屋に見に行った。
「起きてるー?...あれ」
昨日の夜、右から秀、昴、悠斗、大晴の順に寝ていたはずだが、秀、いない、大晴、悠斗になっているのだ。
「みんなー?朝だよー?」
すると、「うううー」という唸り声と共に秀が起きた。
「おはよ」
「...おはよう」
秀は周りを見回して、苦笑いを浮かべた。
「昴、布団潜ってるじゃん」
秀が昴を揺すると、昴が布団から顔を出した。
「んあ...?」
すると悠斗、大晴が次々と目を覚ました。
「おはよ。朝ごはんできてるよ」
「「「「やったー!」」」」
4人は布団から出てきた。
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