第5話 本の番人①

久々に再会した怜と話しながら図書室に向かっていると

「図書館にはさ、本の番人って言って図書館の本を守ってるやつがいてさ、そいつやばいのが少しでも本を落としたり破いたり返すのが遅くなると地の果てまで追いかけて、最後この学校に生えてる木の養分にさせるらしいぜ。」

「へぇ〜すごい人もいるもんだね。」

「それは俺も思った。最初嘘だと思ってたんだけどよ、俺見ちまったのよ。本当に木の養分にさせられてるところをさ。」

「だから本当に変なことはしないほうがいい。」「何かあったら助けてやりたいけど俺も死ぬ可能性があるから逃げるかも。」


「まぁなんとかなると思うし第一前提、私本破かないし落としたりもしないし返すのが遅れることもないから。」「多分」


「最後の多分余計だな笑」

そんな他愛のない会話をしていると図書館に着いた。私が中学の頃使っていた図書館とは比にならないほど大きさだった。


「うわっぁ〜すごい」「こんなにも広いなら「闇」の力に関することもあるかもよ!」

「そうはしゃぐなよ。こんなにも広いんだ。相当かかるぞ。」

「手分けして探すぞ」

「了解〜」


一時間後________________

「見つからねぇー!!!!!」

「大きい声そんな出したら怒られない?」

「大丈夫だろ、今日は本の番人さんもいない可能性あるしよ」

「その考え終わってるって笑笑」

「てか時雨見つかったか?」

「これかもなって本は見つけたんだけどさ、場所的に取れなくて、怜とってくれたりしない?」

「ん〜可愛い幼馴染からのお願いだからいいよ。」

「あんがと!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る