第4話 力

「学籍番号1a12神咲時雨君の能力は…

        「闇」だ____」

「えっ?」

んっ?今先生闇って言った?聞き間違えか?だって能力は7つしかないとか言ってたはずだよね?あれれ?おかしぞ?て言うか闇ってなんだよ?厨二病かよ?私高一やぞ。


「神咲、顔から焦ってる表情が見て取れるぞ。後でこい」

「ウイッース」

えっ、これ私怒られるパターンですか?これに関しは私何も悪くないだろ。てかなんなの闇って。わからなさすぎる。

ちょっと先生にバレないように抜け出して図書館行くか……


「時雨〜何してんの?」

「えっ、怜じゃん」

「おいおい、幼馴染の顔忘れてたのかよ。泣いちまうよ。」「ウェーンウェーン」

「すごいよ。キモさが変わってない。」

「酷いな。口悪いの本当に変わってないし、てか今さっき先生に呼び出しくらってたのにどこ行こうとしてんの?」

「あ〜いやさ、私の能力?がさ「闇」って奴だったんだけどそれがなんなのかわかんないから調べてみようかなって……」

「ほーん、じゃあ俺もついてくわ。」

「お前一人じゃ心配だし」

「やった。じゃあ先生に怒られそうになったら怜の責任にできるじゃん」

「このやろっ」


頭を撫でくりまわされながらも、私は幼馴染の古河怜と再会し一緒に図書館に向かったのであった……

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