第2話神さまとの契約

 その1ヶ月後、わたしは、お花畑にいた。


 目の前にいたのは、自称「神さま」。


 ガンで苦しかったけど、まだ死にたくなかった。

 お兄さんに気持ちを伝えてない。

 「ありがとう」って伝えてない。


 どうして、病気にならないといけなかったの?

 やりたいこと、まだまだたくさんあったのに。


 大粒の涙が、花びらに落ちていく。

 わたしを憐れんだのか、自称「神さま」が一つの提案を出してくれた。


「二度と、生まれ変わらない。それを条件に、あの少年を見守る天使の役目を与えてやる」

「天使になる!姿が見れなくてもいい。そばにいたい!」


 こうして、お兄さん、晃さんのそばにいる天使の人生を手に入れた。

 

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