特にプロローグ、ただの異世界転移じゃなく「妹を救うための延命契約」なのがあまりにも苦しい。ユーリが“自分の幸せ”を完全に諦めてるのも痛々しくて、だからこそ女神が「今度は自分の幸せを探して」って言う場面がすごく効いてました。あと害悪属性の設定がめちゃくちゃ良いです。虚像・発狂っていう、勇者っぽさから一番遠い能力を引き当てるの、世界観の残酷さと主人公の不安定さが綺麗に噛み合ってる。
それなのに、風呂場転移とか国王との掛け合いで急に空気が緩むのも好きでした。重すぎるだけじゃなく、ちゃんと会話劇で読ませてくれる作品ですね。