やわらかな青春。これはメジャーじゃないけれど。

なんともユニークな「バス亭部」や、自転車を物語の主軸に据えた本作。

爽快感もあるのですが、なんともやわらかな水のような魅力が青春を彩っていて、
まるで風にあたっているような気持ちになる一作です。

とってもシンプルなこの味わいが、
けれど心にとどまる余韻を残します。

この物語自体、(今の時代にとっては)メジャーなものではないのかもしれません。
けれどいつの時代も変わらない、そこある温もりを感じさせてくれます。

また読み返したくなる、清々しい物語でした。