デスレシア

東西無駄無駄

第壱話 怪奇との会触

第壱話ファーストテイク 怪奇ウートレとの会触ファンタジア


ここは16世紀のどこかの国の田舎町、「鏡張りの町オールミラージュロット」。

鏡のように美しい湖からついた名前だった。

今までこの世界はこの町オールミラージュロットも含めて小説にあるまじく史実ヒストリー通りに進んできた。

今までは。


事の発端は町外れに住む女の出産で始まったのだった。


女の産んだ赤子は無脳児だった。

しかし16世紀の田舎町オールミラージュロットに無脳児の知識なんて無かった。


生まれた“それ”は忌み子ノーティーとして出産と同時に殺され、女も悪魔ディアボロとしてロットを追われた。

女は呪った。

人を。

ロットを。

なにより我が子を。


生まれた瞬間から“それ”は呪いと恐れのみを受け生きて来た。


そして、 時代は流れる。

500と何年後の2025年げんだい


“それ”は生きていた。

いや、ソウルのみがこの世にしがみついていた。

その禍々まがまがしい風貌アトモスフィアはどこか悲しみを感じさせた。


そして、その瞬間ときは来た。


旅行客α「いやぁ、ついでに寄った鏡張りの町オールミラージュロットもいいもんだな」


旅行客β「だな。めしも美味かったし、鏡と煌めきの湖アイスシャンデリア・レークも綺麗だったなァ」


旅行客α「んン?なんだァ?あれ」


旅行客β「え?何がよ」


旅行客α「あそこに金剛石の指輪ダイアモンズ・リング落ちてんだろ?」


旅行客β「おー、本当マジじゃん。よく見つけたな」


旅行客α「はめてみたくね?」


旅行客β「いやー辞めとけよw。明らかお前の指に入ら…っておい!待てよ!おいコラ!それ入んねェよ!辞めとけって!いや…爪剥がれッ…お前…なにして…?ちょコラお前ッッこっちくんなや!!」


旅行客αは指輪をはめた。

察しのいいひとも悪い人もわかってると思うがこの指輪リング異常アブノーマルだ。


そう、あの忌み子ノーティーの差金だ。

忌み子ノーティーはこの世全てに対する憎悪ヒートゥレッドからか、それとも純然たる破壊願望か。


全てを破壊する力カタストロフィズフォースを与える金剛石の指輪ダイアモンズ・リングへと身形状変化メタモルフォーゼしていた。


後日、ロットにて旅行客βの干からびた死体と消えた旅行客αについての新聞ニュースが出回っていたが、気にするものはいなかった。


一人を除いて。


それが本作の主人公、デスレシア・アーノルディである。

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