第11話
4月10日
大学生になって2回目の土曜日。
今日は部屋着で1日映画鑑賞。
お昼はカップラーメンで、夜はウバーイーツ。
まさに チートデイ だ。
最近、夢で懐かしい声が私を呼ぶ。
「ハルカ〜。」
ほら、また。
ん??いや、私今寝てないぞ??
「ハルカ〜。」
懐かしい声。
「だから!!ハルカって!」
「え!おやじ!!!てっきり別の人だと。」
一応、夢の中じゃないか確かめるため漫画では定番のアレ、ほっぺつねるやつ、やってみる。
イテテテテ。
あー、夢じゃない〜。
けど、眠いからまた寝よう〜。
「ハルカ〜。」
「んー?」
「未来の私たちにむけて、手紙か書かない?」
「いいね!!!あ、でも…。」
「どーしたの??」
「私たち、小学校卒業してもずっと仲良しでいられるかな〜。」
「もちろんだよ!ハルカは私の1番の友達!ずっと一緒にいようね!約束だよ!」
どうして、約束は果たされなかったんだろう。
きっと彼女はこんな約束なんて忘れてる。
「ねぇ、ハルカ。もし、私達が今みたいに話せなくなったとしたらさ、そのときは…」
ハッ。
タイミング悪く起きてしまった。
あの子があの時言ってた約束ってなんだったんだろう…?
必死に思い出そうとするけど、思い出せない。
私がウトウトしている間に映画はどんどん進んでいき、序盤をほとんど見ることのないままラストを知ってしまった。
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