第27話

ねぇ、人影はないとはいえ、ここ外だよ。

誰か来たら恥ずかしいよ。



と思いながらもこの状態のせいで、身動きが取れない私。



だんだん深くなるキスに連れ、壁についていたヒロの手が徐々に下に降りていく。






首をつたい、胸元へ降りていく。




だめ、やだ。




ヒロの手が壁から離れたせいで、スッと逃げられた。





「ねぇ、だめ」




私が本気で嫌がっているのを感じ取ったのか、




「ごめん」




謝ってきて、それ以上は何もされなかった。





「さすがに外では嫌だよ」



「だよな。ん、、?じゃぁ外じゃなければいいの?(笑)」



「違う!今日はやだ」



「うそうそ、まだ早いもんな」



「うん」





さすがに2回目のデートでするのは早すぎでしょ。

私、そんなに軽い女じゃないもん。



そのあとヒロはこの気まずい空気を壊すように、全く関係ない話題をふってきて、たわいのない話をしながらその辺をぶらぶら歩いた。

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