限界→別れ
第2話
高2の秋。
学校に登校して教室で友達と過ごしていると、同じクラスのある男子に呼び出された。
人見知りの激しい私だけど、そんな私によく話しかけてくれる男子で、同じクラスの男子の中ではまぁまぁ絡みはある方だった。
てくてく後ろをついて歩くと、この時間はほぼ誰も来ない3階と4階の階段の踊り場についた。
人気のない場所に男の人と2人きりというこの状況に、変に緊張して声が出なくなる。
「なぁ」
その男子が私に声をかけてくる。
「え」
冷静にしているつもりだけど変な声になってしまう。
「のぞみって彼氏いんの?」
「え、いないよ」
突然のその質問に戸惑いつつも事実を伝える。
「好きなやつは?」
「いない、、」
「マジ?じゃぁさ、、」
そこまで言ったところで、私は彼の腕の中に包まれた。
「え??!」
訳がわからず頭の中がテンパる私。
でも体は硬直していて、私の耳の奥に彼の胸の鼓動が響く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます