第11話
秋の夜空を、嫌いだけど大好き、という君。
「こうやって見てると、ほんとうに、世界に1人きりになったようで。そしたら、やっぱり悲しいけど、どこか安心するの」
「安心?」
「うん」
「それはまた、どうして?」
「だって、1人なら、誰も傷つけなくて済むし、争うこともないし、愛想笑いを浮かべる必要もないから。…自分を偽ることは止められそうにないけど」
そう言った君の横顔は今にも泣きだしてしまいそうなのを必死に堪えていて。
そしてやっぱり、美しくて。
俺まで、泣きそうになった。
彼女が人の痛みを理解できるのは、彼女自身が、たくさんの傷を背負っているから。
そう実感した。
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