第3話

(※ここから2人の会話はフランス語です)





「それでさ、なにしてたの?」


「星を見てたの。秋の夜空は、きらいだけどだいすきなの」


「クスクス、結局どっちなの。…でもそれ、わかるかも」




キミのいたずらげに笑う顔に、胸が跳ねた。


火照る顔を隠すように、再び屋上の冷たいアスファルトの上に寝転がる。



「こうやって見てると、ほんとうに、世界に1人きりになったようで。そしたら、やっぱり悲しいけど、どこか安心するの」



早口に一気に話す。



…あれ、



「安心?」


「うん」


「それはまた、どうして?」



わたし、初めて会った人に



「だって、1人なら、誰も傷つけなくて済むし、争うこともないし、愛想笑いを浮かべる必要もないから。…自分を偽ることは止められそうにないけど」



こんな胸の内を…



「そうだね」


「、うん」

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