第80話
恋をして社長を失うより”社長と秘書”
その関係でもいいからこれからもずっと傍にいたい。
彼を支え守り続けたいと残された鮫島は、たった1人涙を堪え辛さを耐えていた―――
入れ違うように社長室に入ってきたイトカ。
すれ違いざまに見えた社長の表情は複雑そうで鮫島は目線を外し唇をキュッと締めている姿に『何かあったな』と勘が走る。
「どうかしたんです?」
「……何でもありません」
イトカに声を掛けられた鮫島だが泣いていた事を知られないようにか、いつも通りの愛想の欠片もない態度を取りながら社長のデスクに広げられた書類をまとめている。
見る限り社長に何かあったのか、社長と何かあったのか。どちらにしても
あまり良い雰囲気ではない事は確かに思えたが、鮫島が本当の事を言うとは思えずあえて聞く事もしなかった。
けれど―――
「あなたは……このままでいいと思いますか?」
意外にも鮫島からイトカに話を振った。
「シバ社長は今、とても苦しんでいます。食事もロクに食べていないんです」
鮫島は冷静に言いながらも無意識に拳に力を入れ、悔しい気持ちを滲ませている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます