第24話
言葉にしなくとも察しの良いシバ社長は、イトカの気持ちなんて薄々勘付き――――
「あの女、俺の不在にサボっているんじゃないだろうな」
移動の車内でタブレットで仕事をしながら独り言を呟いていた。
それを隣の座席で聞いていた秘書の鮫島。社長の口からイトカの話が出る事が凄く気に入らない。
「どうしてシバ社長ともあろう方があんな一般庶民を採用したんです? それも”社長専用雑務”だなんて」
「一般庶民を採用したら悪いのか?」
「悪くは、ないです……。しかしあの人は例外です。社長に対する態度や発言、どれを取っても最低以下。礼儀もないし自分の立場をわかっていません! なのに図々しく社長の下で働くなんて……」
次から次へと出てくるイトカへの悪態。鮫島自身は気が付いてなかったが彼女の本音としての感情が入っている事に、社長は冷静に理解していた。
それがわかっているから彼女の言葉は相手にしない。
「お前にそこまで言う権利はないはずだ」
「ですがッ」
「あの女を選んだのは俺だ。文句があるなら俺が聞く。余計な口出しをするな」
思わぬ注意となった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます