第6話

「コレはなんの騒ぎだ」


 漆黒のオーラと紺色のスーツを身に纏い、鋭い目つきで睨みを利かせた1人の若い男が会議室に現れた。


 180cmを超える長身と誰も寄せ付けない圧倒的な存在感に、その場にいた男性達も鎮静されていく。

 それにも関わらず、姿を現すまでまったくと言っても良いほど気配を感じさせない。


 イトカは直感した。この男がここのボス”柴永 サクマ社長”だという事に。


「シバ社長、すみません。どうやら不法侵入者が紛れ込んだようでして、今すぐ追い出します」

「だから不法侵入じゃなくて、私は秘書面接に来ただけなんですってば!」

「嘘を言うな! 黙ってコソコソと会議に参加してモニターが消えたのもお前の仕業だろ! パソコンを触るフリをして、きっとデータを盗んだに違いない!」

「そんなワケないじゃないッ! 本当に間違えて入っちゃっただけなんです!」

「この女、会議内容に意見まで言ったんですよ。どこかのスパイかもしれない!」

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