水曜日、僕たちの嘘は玉子を焼く。【完】

アラタ ヨーク

表紙

社会人2年生の僕と、

同棲をはじめたしっかり者の年上の彼女。

結婚はまだ考えていないけど

「お互いに好きじゃないところを交換しよう」と

一緒に暮らしはじめた。

最初に買ったお揃いのマグカップは

今日もテーブルの上で良い感じの距離で並んでる。



大学4年生の私と、社会人1年生の彼。

東京の端と端に住むから、

会うのに1時間半もかかる。

遠距離恋愛みたいだねと言いたくなる恋をしている。

高校の先輩後輩だから付き合いは長い。



二組の恋人たちが「さっきはごめん。」と言い、

心の中で静かな言葉にならない嘘をつく。


4人の大人になりきれない大人たち。

東京という都会の交差点ですれ違う。


揺れる気持ちに隠れた本音とは。

彼らのつく嘘は本当に嘘なのか。

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