第2話

ざわめく人込みを掻き分け掲示板を目指した。



今がチャンス…っ!



そう思い顔を上げた時だった。



「市原君!おはよ」


「ちょっとどいてよ!」


「きゃー!今日も格好良いっ」



女子の争う声が聞こえたと同時に、誰かの肩がぶつかった。



た、倒れる……!



ふらついた体を保つ事が出来ず私はそのまま倒れ込む。



「…っ!?」


「…大丈夫?」



私の目の前に広がったのは倒れた私を好奇に見る人では無く…



殺気に満ちた表情の女の子達だった。



ど…どうして…!?

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