文化祭〈前編〉

第62話

定期的に行われる生徒会親衛隊の会議中。



「満場一致で決定しました。今年は…生徒会グッズ販売です!!」



「やった!絶対これしかないよね!」



「はぁぁ、もう全部買う…!」



ザワザワと盛り上がる親衛隊のメンバー。



今日の会議の議題は、『文化祭の出し物について』


毎年、生徒会親衛隊でも何か出している。去年は、生徒会メンバーの写真の展示をしたらしい。


正直、誰が見に行くのか…と思ったが、反響がすごくて教室内で混乱が起こったり、誰がその写真を持ち帰るかで揉めたり…とにかく、色々あったみたい。



「今年は自分の手元に来るんだね…!」



去年から親衛隊をやっている2年生、3年生は特に盛り上がっている。



「でもぉ…生徒会の皆さまの許可が下りないと、販売は出来ないですよねぇ」



俺がマイクを使って言うと、ザワザワしていた部屋がぴたりと静かになる。



1年生にして初めて親衛隊総隊長になった俺は、初めての文化祭で面倒なことはしたくない。


それに、勝手にグッズを売っていることがバレたら、生徒会の奴等に何て言われるか



ここは、無難に活動の記録を展示でいいよ、面倒だもん



「大丈夫ですよ~!だって、最近、隊長仲良いじゃないですかぁ」



「え?」



誰と?



「そうだよ!生徒会の皆さまとお話しているの、この間見ました!!」



「転校生の大塚暁とも寮では、同室だし…利用して、交渉の材料にしましょうよ!」



「いいね」と盛り上がる親衛隊のみんな。



「大塚暁を虐めて、取引に使います?」



「それより、大塚暁と関係を持って責任取らせる方がよくない?」



笑いながら、暁を誘う計画を立てている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る