第47話

「ん…!」



トントントンと暁の背中を軽く叩くと、唇を離してくれる。



「…ぷはっ、はぁはぁ…」



十分に酸素を吸えなかった分、

精一杯深呼吸をする。



……マジ死ぬ。





呼吸が安定してから暁を見上げた。





「HAPPY NEW YEAR」



優しく微笑まれ、ギュッと抱きしめられる。





「…おめでと…」





なんか…物凄く暁がかっこいい。



ハッピーニューイヤーとか、発音良かったし…



キラキラ笑顔で抱きしめてくれるし…





「苦しかった?」



「…ちょっとな」



「はは、…今年もよろしく」



ペコッと頭を下げる暁。



「こちらこそよろしく」



俺も頭を下げた。



頭を上げると、暁と目が合った。



「「…ぷはっ…!」」



何故か爆笑。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る