第41話

そう言いながら暁は俺の首筋、肩、胸、腹…いろんなところにキスをした。



いつの間にか腰に腕を回され、暁に抱きかかえられている。



「……颯斗、」



名前を呼ばれて、顔を上げると…暁の顔が近くにあった。



……いつもの暁の目と違う。



いつもは明るく、優しい感じの目なのに…



今は、なんて言うか…



男らしい?



まあ、キリッとしたカッコいい目をしていた。



いつもと違う目にドキッとする。



「暁…その目、ヤバい…」



見てられなくて、両手で暁の目を隠した。



「…颯斗?」



「…いいから、ちょっと待って」



ドキドキ言ってる心臓を落ち着かせる。



「もう、いいよ」



パッと両手を離すとギュッと抱き締められた。



「…どうしたの?」



「………」



黙りこむ暁。



「…ん?」



「…お、」



「お?」



「…襲ってもいいですか?」

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