「うわっ、すご…」

そのおだんごはどこから見ても完璧で、カッチリしたおだんごではなく…ふんわりとしたおだんご。

「意外と、器用なんだな」

「こう見えてもな」

「自分で言うか？」

「あはは、よし！暁に見せに行こうっ!!」

手首を掴まれて、部屋を出た。

リビングに入ると原野が叫んだ。

「はい、みんなちゅーもーく！」

「「出来たー？」」

「フッフッフッ、じゃじゃーん」

原野の後ろにいた俺を、グイッと引っ張って前に出す原野。

「「……」」

みんな、無言。

「えっ…キモい？」

恐る恐る聞いてみた。

「「…可愛いーっっ!!」」

すると、海と空に抱きつかれた。

「茶色バージョンの…」

「りんちゃんだー！」

「…まあまあだな」

「浴衣似合いますね、」

「この髪、上出来じゃねっ!?」

わぁわぁと騒ぎ出す生徒会の奴等

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