第18話
「え、だって…」
「似合うから?」
「似合うから?…じゃねーよ!俺は男だっ!」
「「知ってるよー?」」
「じゃあ、なんでっ…」
「…は?頭大丈夫か?」
「彼女として…でないと、外でいちゃつくのは難しいですよ?」
「りんちゃんの出番っ!」
そう言われて、暁はブンブンと頭を縦に振った。
「やかましい!じゃあ、暁が着ればいいじゃ…」
「「ダメーっ!!」」
俺の言葉を遮ってまで叫ばれた。
「颯斗の方が似合うじゃん!」
暁は、俺の頭を撫でながら言う。
「そ、そんなことないっ!」
照れて、手を払いながら言った。
「それに…暁が攻めだろ?」
原野が暁を指差しながら言う。
「「うん」」
俺以外の全員が頷く。
「…攻め?」
サッカーか何かやるのか?
「お子さまはわからなくて、いいですよー?」
「なっ…」
バカにする原野。
「お子さまじゃな…」
「はいはーい、」
「じゃあ、着ようねー?」
「ちょ…女物の浴衣なんて着れないし!」
「私、着せてあげられますよ」
「…なんで?」
「茶道をやっているので」
「女物…?」
「姉がいるので」
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