第6話

しゃべり方の異変に気付いてから颯斗の本当の姿が知りたくて、



“気になる存在”になった。





颯斗の素を知ってから、そっちの方が話しやすくて…もっと仲良くなりたいと思った。



寮が一緒だったからかもしれないけれど、颯斗と話してる時が1番楽しかった。



生徒会室で放課後を過ごしていたのが、だんだん俺たちの寮のリビングで過ごすようになって…



颯斗といる時間も増えたし、


颯斗といる時間が多かった。



ボサボサの頭にダサい眼鏡だったのに、普通に話しかけてくれた。





優しくて、可愛いとこが好きなんだと思う。





「ふーん…優しくて」


「可愛いとこねー…」



「…俺、可愛くなくない?」



「はい、無自覚ー!」



「鈍感にも程があります」



「…アホだろ」



散々な言われよう。



でもね?





「そこが可愛いんだよっ!!」




ぎゅうっと颯斗に抱きついた。



「なっ、」



赤くなる颯斗。





今日も、俺は幸せです。





――end

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