第37話
人を乗せて押すのは意外と難しいのだろう。
ただ転倒する前にストップできなかったのか。
「…また入院生活に逆戻りするとこしたわ」
「あっはは…冗談言えてよかったよ。」
転倒した後は侑哉と翔太が皐月にかけより夏輝が車椅子を元に戻し凌と皇紀が俺を起こし支えてくれた。
皐月はそのあと泣きながら謝ってきたが。
凌に車椅子を押してもらいながら、考えた。
親に自動の車椅子を買ってもらえるのか。
必要最低限生活必需品は言わなくても買ってもらえる。
皐月にバレないようにするための物も買ってもらえる。
…皐月に違和感持たせないようになら買うか。
まぁ、もう放任主義だということは皐月も気が付いている。
でも違う。皐月のことは大切なのだろうが、俺に会いたくないから近寄らないのだ。父親も、母親も…。
表向き二卵性の双子ってことにしておいてる、皐月の知らない真実がバレたくないからだ…。
誰の口が滑るか分からないから言えない、俺と両親の、ヒミツ。
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