第34話

「首絞められたら誰でもトラウマになるさ。気にすんなって」



夏輝のその言葉に、少し気持ちが軽くなりながら、首を触ってみた。


荒療治で治せないだろうか。

皐月の前で過剰にビビりたくないから。



そんなことしたら、めちゃくちゃ心配そうな顔をするな決まってるんだから。



「……とりあえず早く退院してぇ」


入院生活の暇さに、ぼそっとつぶやいた

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