第27話

ドアが閉まる音がする。


この病室には、俺と凌の二人のみ。



二人で、なんの話があるんだろう。




「ー…凌、話すの横になっててもいいか、少し疲れた」



「いいよ、無理しないで、話し終えたらすぐ僕も帰るから」



凌が横になるのを手伝ってくれた。

脇腹が、ズキンと痛む。



「ー…んで、話って?」



「さっき、詳しく話す気はないって言っていたけれど、言わない理由は、どうして…?」



「内容がすごーく濃いから忘れるかもだけどな、俺ら、まだあって1日なの。分かる?」



凌がキョトンとしていた。

こんだけ話すのも久しぶりで、怪我と重なって疲れる。

けど、凌には、なんとなく話を続けなければと思ったのだ。



「ーー…いつまでキョトンとしてるんだ、凌」



ふと凌が我に返った

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