第3話

高校までの道を歩いていただけだった。


皐月が、喧嘩している奴らを見かけるまでは。


「ねぇ、理玖。あれ…止めた方良いのかな?」


「めんどくせぇ、巻き込まれる前にスルーするに限る…」


入学早々問題を起こすのもめんどくさいのである。ただ人が良い皐月は放っておくことはしないだろう。


なんだかんだ二人で話していると、喧嘩してる奴らの一部が俺らを見つけてしまったらしい。


「てめぇらもこいつらの仲間なんだな!応援呼びやがって!!」


しかも何をあろうことか敵認定されてしまった。あーあ、めんどくさい。


そう思うものの大事な双子の後々を傷つけるわけにもいかず、向かってくる男を回し蹴りしてしとめたのだった。

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